三つめは、これは多少ややこしい話になるのですが、それでは、例えばクローン技術によって、ほぼ似たような形の生き物が複製された場合、霊的には、いったいどのようなことが起きるのかということなのですが、これはケースにもよるのですが、はっきり言うと、いくらクローンのような形でほぼ同じ遺伝子の生物を生み出したとしても、肉体的な性質はともかくとして、霊的には普通の生まれ変わりのプロセスとほぼ同じような経緯をたどって生まれてくることが多いので、肉体的にどれほど似ていたとしても、霊的に見た場合には、ほぼ完全に別の個体であるというように考えてよいと思われます。
それから四つめは、これもかなりややこしい話になるのですが、霊的に同じ系譜に属する人や生き物、つまり魂的にほぼ同じ霊的なグループに属するような魂達が、地上の世界において、別の肉体に宿って生まれ変わってきた場合、いったいどのようなことが起きるのかということについて考えてみたいのですが、これは多少複雑で、たいていは、そうした自分の魂と同じ霊的なグループに属するような他の人や生き物を見た際には(つまり過去の時代のみならず、同時代であることもあるのですが、霊的には自分の並行生に当たる人や生き物のことです)、「ああ、何となく自分に似てるな」、とか、「あの人、なんか自分と同じようなこと考えるんだな」、などと自然と思うようになったり、また相手が年上で、もうすでに何らかの分野で一角の人物として認められているような場合には、「ああ、すごい! 自分もああいうことがやってみたい」、とか、「すごい! まさに自分の理想の仕事や生き方だ」、などと、しきりに相手のことを尊敬するようになったりすることが多いようです。
ですから、地上の世界の状況はともかくとして(つまり実際に会うような機会は全くなかったとしても・・・)、霊的には時空間をも超越するような形で、お互いに様々な影響を与え合うような状況になることが多いからなのでしょうが、何らかの縁でお互いに顔見知りになった場合には、しばらく時間が経つと非常に仲のよい、まるで昔からよく知っている兄弟姉妹のような関係になることがとても多いようです。
ただし、稀にあまり良くないケースとしては、これは地上の世界にほど近い反世界の影響が大きいのでしょうが、そうした関係とは全く対称的にあまりに相手が自分の個性に似すぎてしまっているために、お互いに何となく少し距離を置いてみたくなってきたり、また場合によっては、お互いに、あるいは一方的に何となく嫌悪感を感じて、もうほとんど見向きもしなくなってしまうこともあるようなので、霊的にかなり密接な関係があったとしても、霊界での魂的な関係はともかくとして、この地上の世界での人間や生き物の関係としては、時折、多少難しい状況になってしまうこともあるようです。
Cecye(セスィエ)
2015年10月15日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命