⑤個人としての仕事のやりがいや人生の幸福と、多くの人々の仕事のやりがいや人生の幸福を、できるだけバランスよく実現できるように努力してゆくことが大切である
それでは、五つめには、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、これは多少、結論的な内容になるのですが、そうすると今後の未来社会では、多くの人々は、だんだん次のような三つのことを自分自身の職業や人生の結論的なものとして、考えるようになってゆくのではないか、ということです。
一つめは、これは単純で時折、毎日の自分の職業や人生のあり方を客観的に振り返ってみた際に、「ああ、毎日がとても充実していて、働きがいがある」とか、「この仕事に就いて、現在、これだけの素晴らしい成果やお客さんの悦びを生み出せたんだな」とか、「自分一人で何かやっている時にも、とても楽しかったけれども、この仕事に就いた後、そうした楽しみや悦びをたくさんの人々と共有できるようになって、さらに大きなやりがいや悦びを見いだせた」とか、「この仕事を通して、単に個人的に楽しい、嬉しいというような感覚ではなく、自分も社会のために役に立てるとか、自分も他の人の人生により良い手助けができるというような、もっと大きな達成感や悦びを見いだせた」などというように、単に一人で遊んだり、楽しんだりすること以上のもっと大きな満足感や悦びを、そうした仕事の中で見いだせたのであれば、その人個人としての職業や人生のあり方としては、大きな成功であったと言えるのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)