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コラム もし強度のうつ症状や自殺衝動を感じるような場合には、学業や仕事や生活面すべてのかなり思い切った見直しをした方が賢明である Part 1

 今回は、世間で時折、聞くことがあるような、強度のうつ症状や自殺衝動のようなものを感じることがあった場合、いったい、どのように考えてゆけばよいのか、ということについて、少しだけ私の考えを述べてみたいと思います。

 

 世の中では、時折、「あんなに元気そうに見えたのに、突然、自殺してしまった」とか、「最近、なんか暗いと思っていたら、いつの間にか帰らぬ人になってしまった」とか、「ずっと気丈に振る舞っていたのに、突然、様子がおかしくなって、精神病院に通うようになってしまった」というような話があるものなのですが、こうした場合、たいてい周りの人々の素朴な感想としては、「そんな深刻な悩みがあるなら、早めに相談してくれれば良かったのに・・・」とか、「そこまで無理しなくても良かったのに・・・」とか、「そこまで思い詰めていたなら、もう学校や会社に通ってくれなくても良かったのに・・・」などというように、その当人の強い強い思い込みとはかなり違って、「そんな大変な事態になるくらいなら、その前にはっきり相談してくれれば良かった」とか、「それまで無理しなくても良かったのではないか」というような感想を持っていることが、非常に多いようです。

 それでは、そうした強いうつ症状や自殺衝動を持つような人は、そのような目で周りの人々を見ていたのか、というと、それは全く違って、「とにかく同じ学校で、ずっと何年も勉強し続けないといけない」とか、「とにかく今の職場や家庭で、毎日、同じように働き続けないといけない」とか、「誰に相談しても、相手にしてくれないんだ」とか、「周りの人々に言っても、すぐに言い返されて、やり込められてしまう」とか、「どんなに辛くても、今のまま我慢し続けないといけない」とか、さらには、もっと悪くなってくると、「とにかく、何か特別な方法で、今すぐ楽になりたい」とか、「今の人生をすべてリセットしてしまいたい」などというような感覚を持つようになりがちのようなのです。

 こうした状況の前提としては、要するにそうした感覚の一部の人々は、「現在の状況は、そう簡単には変えることはできない」とか、「他の人々は、自分の気持ちなんて、絶対に聞いてくれないし、わかってくれない」とか、「病気や怪我や突然死のような特殊な状況に陥る以外に、絶対に何の解決策もない」というように強く思い込んでいることが多いのではないか、と思われます。

 確かにこうした、かなり特殊な精神状態に陥るような人々のための逃げ道や解決策のようなものは、家庭の中でも、学校の中でも、それから職場の中でも、あまりはっきりと教えてくれないことが多いし、また社会の傾向として、そうした少し狂気がかった人々の話題に触れることを避けるようなところもあるので、はっきり言うと、こうした内容は、現代社会の中の、ある種の知識の空洞のような内容になっているようなところがあるのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年3月28日 9:03 PM, Q&A  / おすすめ記事 / コラム / 人生観、世界観 / 健康、医療 / 教育 / 社会、文化



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