それから、これは前にも少し述べましたが、少し前の時代には、家は、本当に生きてゆくためには、絶対に必要な財産であったようなところがあるのですが、現在は、もし状況が許すのであれば、子供がいる時には、子供と一緒に住めるくらいの、わりと広いスペースの家や部屋を、また、ある程度、年をとって、それほど大きなスペースが必要ないということであれば、自分が、最も楽しく過ごせる程度のそれほど広くない家や部屋に移る、などというように、その時々の自分や家族の状況に応じて、家や部屋を変えてみるのもよいのではないか、と思います。
つまり、もう昔のように、「家の広さや豪華さは、即、その人の豊かさや楽しさ」というような時代は、だんだん終わってゆきつつあるので、現在のような時代であれば、「自分としては、今の自分の成功や豊かさをありありと実感してみたい」、ということであれば、非常にリッチな家や部屋もよいと思うのですが(こうした動機の人もたくさんいると思うので・・・)、そうではなく、「自分は質素さや簡素さの中に素晴らしさを感じる」、ということであれば、あえて、それほど広くない、わりと小さな家や部屋に住むのもよいでしょうし、さらには、「自分は、他の人々との豊かな関わりや、個人的な仕事や趣味を重視する」、ということであれば、他の人々との関わりを持ちやすい家や部屋にしたり、あるいは、自分の仕事や趣味を追求するためのスペースをしっかり確保した家や部屋にする、などというように、家や部屋を金銭的な多寡の価値だけでなく、自分や家族や周りの人々の楽しみや悦びを中心に選んだり、作ったりするような時代に大きく変化しているのではないか、ということなのです。
話が長くなるので、そろそろ省略しますが、要するに、現在は、多くの人々が、昔、とても欲しかったり、やりたかったりしたけれども、その時には、いろいろな事情で手に入れられなかったり、出来なかったりしたようなことが、少し調べてみると、わりと気軽に、しかも、かなり安価に簡単に手に入れられたり、できるような機会がたくさんあったり、また、よく調べてみれば、お金では全く換算できないような、非常に豊かな楽しい体験をできるような機会が、意外と自分の身の回りにごろごろ転がっているような時代になってきているので、もし現在の自分が、「お金や時間がない」、とか、「あれもない、これもない」、というように非常にネガティブなことばかり考えるようになりがちでしたら、少し視点を変えて、身の回りを、もう一度、ポジティブな観点から見直してみて、「よく調べてみれば、昔、やりたかったことは、今なら意外と簡単にできるのではないか」、とか、「お金や時間はなくても、いろいろ楽しめることは、意外とたくさんあるのではないか」、とか、「自分には、全く不可能だと思っていたけど、少し勇気を出して、やってみれば、意外とうまく出来ることもあるのではないか」、などというように、お金以上の自分の楽しみや悦びという価値を再発見し、再創造してみてもよいのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)
2014年8月5日 9:08 PM, ゼロ・ポイント以降の霊的な注意点について / 人生観、世界観 / 経済