二つめは、これも、かなり変わった話になるのですが、実は、現在の地上の世界には、そうした異次元世界からの悪い影響を少しでも緩和するために、宗教的な人だと、反射的にちょっと毛嫌いしたくなるような、いわゆる、この世的な俗物的な物が、いろいろ開発されてきた経緯があったのです。
それは、例えば、アルコール飲料であるとか、賭け事や夜の商売であるとか、あるいは、パーティー的な大騒ぎのようなもののことなのですが、要するに、霊的なことや宗教的なことを目指している人から見ると、いっけん、かなりうさん臭そうに見えるけれども、それにも関わらず、なぜか、これまで長い間、世の中から、ずっとなくならずに残り続けてきたようなものの中には、この世的な理由だけではない、何らかの霊的、異次元的な理由があったケースもあるのです(たいてい、第一印象的には、ちょっと引くような感じがしたり、怖かったり、うるさかったり、汚かったりするようなものが多いのですが、時代が経つうちに、どんどん大衆化され、洗練されてゆき、もう立派な文化の一部になってしまっているものも、たくさんあります)。
これは分かりづらいと思うので、もう少し簡単に説明すると、例えば、アルコール飲料は、異次元的には、いったい、どのような効果があるのか、というと、普段、多くの人々が全く気付かない状態で接触することになっている、一部のかなり危険な領域の悪影響を若干緩和するような働きがあったり、また普段の生活では、そう簡単には体験しづらいような天国的な領域の体験ができたりするような、ちょっと不思議な作用があったようです(これが、肉体的、あるいは、精神的ストレスの強い人が、この世的には、なかなか理解しがたい危険なアルコール依存症に陥りやすかった理由の一つになっていたものと思われます。原因不明の依存症には、よく異次元的な原因が絡んでいることが、とても多いです)。
そうした意味で、はっきり言って、アルコール飲料というと、単純な味覚としては、ちょっと苦かったり、渋い感じがしたりして、どれも単純に良いとは言えないようなところもあったかもしれないのですが、それにも関わらず、多くの人々が、日常のストレスを解消するための一助として、末永く愛飲してきた理由には、そうした、ちょっとこの世離れした不思議な理由があったようです(炭酸飲料のような一部の飲み物にも似たような働きがあります)。
ただし、みなさんもよくご存知のようにアルコール飲料には、それなりの問題もあるので、当然、大人の嗜みとしては、自分も周りの人々も一緒に楽しく過ごせる程度の量に留めたり、場所や時間を制限するような自制心は、とても重要だと思います。
ちなみに、昔、アッラーが、イスラム圏でアルコール飲料を禁止にしたのは、当時のアルコールには、結構、マイナスの霊的な作用が強いようなところがあったためで、その代わりに、霊的には、ある意味、それと似たような作用を持つ飲み物や食べ物を、イスラム圏では、よく食べたり、飲んだりするようになったようです。
紙面の関係で残りの説明は省略しますが、要は、いずれにしても、この世的には、ちょっと怪しく見えたり、危ない要素があったりして、言ってみれば、何らかの社会的規制や大人の自制心が要求されるようなところがあるのですが、それにも関わらず、そうしたものが、これまでの歴史の中で、ずっと消えずに残ってきた霊的な背景には、訳の分からない異次元世界との共生生活を強要される物質世界での生活において、少しでもマイナスの影響を減らし、また、少しでも、より満ち足りた幸福な生活を送ってゆくための、ある種の人間の知恵であったようなところがあった、ということです。
※これらは、別に無理に勧めているわけではないし、また、今後の時代の流れの中で、だんだん別の形に変わっていったり、なくなってゆくものもあると思われるのですが、霊的、宗教的な物の見方としては、いろいろと混乱しているようにも思われるので、一応、大まかな見方だけを、ここでは紹介するに留めておきたいと思います。
Cecye(セスィエ)
2014年5月23日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / ゼロ・ポイント以降の霊的な注意点について