3、生物の視覚器官の発達の経緯について
さて、ここからは、物質世界の生物の視覚器官の発達について、少し述べてみたいと思うのですが、先ほども述べたように物質世界の生物の発達の過程では、それぞれの生物が周りの様子をよりはっきりと知るためには、どちらかというと視覚的な感覚よりも、「パッと何かが触れた」とか、「何か大きな振動のようなものが近づいてきた」、「何か不思議な感覚がした」などというような触覚的な感覚や聴覚や嗅覚的な感覚の発達の方が、遥かに早いようなところがありました(生物の体の構造としても簡単なので・・・)。
それから、その後の視覚的な感覚の発達に関しては、とにかく目の構造は、とても繊細で複雑になりやすいのと、それから、そうした目を通して周りの様子を見て、理解し、判断する、というような生物としての命の営みが、脳や神経系の発達過程として、とてつもなく難しいために、生物の視覚的な感覚の発達過程としては、最初は、何となく周りが、どの程度、明るいか暗いか、というような非常に簡単な光のセンサーのようなものから発達して、さらにその後、もっと周りの世界を明確に、はっきり見るための視覚器官が発達していったのです。
現在の人間や動物の目では、非常に細かい解像度の映像や色や距離の判断をかなり簡単にこなせるのですが、こうした生物の視覚的な感覚器官の発達には、この宇宙の創造主による、本当にかなりの叡智に近いよう様々な創造と試行錯誤の経緯がありました。
これは現在では、様々な科学機器の発達でよく知られるようになっているのですが、実は現在、人間が見ることのできる可視光線以外の様々なエネルギー波をキャッチできるような、そうした超能力的な目もできないでもなかったのですが、元々の目の概念としては、現在の視覚的な「見る」という感覚よりかは、どちらかというと、「何か強い四角っぽいエネルギーが前から来るのを感じる」とか、「ぐるんぐるんと回るようなパルスが近くを通り過ぎた」とか、「何か優しい天使のような存在が自分を包み込んでいるようだ」とか、「パタパタと素早く羽のようなものを動かす生命体が側を飛んでいる」というような感じの感覚を「見る」と言っていたようなのです(ある意味で、霊的な感覚とも似ていますが・・・)。
その後、いろいろな試行錯誤の末にある段階で、もっとはっきりと物質世界の状態を認識できるような電磁波の帯域(領域)を作って、その範囲に限定して、人間や生物の視覚的感覚を実現した方が、よりはっきりとした認識が得られて、幸せな体験ができるのではないか、ということで(物質の形状がよりはっきり理解しやすいのと、情報が多すぎると、かえって混乱してしまうので・・・)、現在のような、いわゆる七色の虹に代表されるような可視光線の電磁波の領域を創り、そして、それをうまく受信できるような感覚器官を備えた生命体をたくさん作るような方向で、宇宙の歴史が進んでゆきました。
実は、先ほど述べたような視覚的な感覚の発達の経緯では、最初は少し前の時代のモノクロ映画と一緒で、光の強さと弱さ、つまり、ほぼモノクロ映像の視覚で世界を見ていた時代もあったのですが(白と黒の景色が、ボヤッと見えるような感じだったと思います)、長い間、そうしたモノクロの視覚的な感覚で生活していると、本当に気分が滅入ってくる、ということで、その後、ある一定の幅の電磁波の領域ごとに光の種類を定めて、つまり、赤、緑、青というような光の三原色を定めて、それらを別々に認識できるような生物の視覚器官と認識能力を発達させることで、今日のようなカラーの視覚の世界を作り出していった経緯があります。
続く・・・
Cecye(セスィエ)
2014年11月10日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界