それから四つめは、これは、本当にある地獄のケースになるのですが、これまでの地球の歴史で、とにかく多かったのは、実は死後、地獄に堕ちてしまうケースではなくて、地上の世界では、肉体的に死んだにも関わらず、死後の世界が、地上の世界とあまりにも似過ぎてしまっているために、死んでも死んだことにすら気付かずに、いつまで経っても、そうした地上の世界と非常によく似た幽界、もしくは、一種の疑似天国や疑似地獄のような所に、かなり長い期間に渡って留まってしまうことや、さらにその後も、その当人としても、いったい、いつどこに何に生まれ変わったのか、ということすらもよく分からないような状態で、気が付くと人間や他の生き物としての生まれ変わりをしているようなケースだったのです。
ですから、こうした、かなり異常な生まれ変わりが続いている状況では、死後の霊界の世界の問題も大変なのですが、それ以上に大変なのは、地上の世界での多くの人々の生活において、「自分の身の回りにある生き物や物に、何かの霊が宿っているのではないか」とか、「何か物の怪(もののけ)の祟りがあるのではないか」というのが、普段の昼間の生活の時はともかくとして、特に夜などになると、ちょっと恐くて仕方ないので、「とにかく何か強い神仏に守ってもらいたい」とか、「とにかく悪い災いや祟りが来ないようにしたい」というような宗教生活になりがちだったようです。
五つめは、これは、あまり言われないことも多いのですが、実は、後から神仏の手によって、かなり人口的に作られた地獄のような領域もありました。
それでは、その地獄というのは、いったい、どのようなところだったのか、というと、大まかに言うと、こんな感じなのですが、要するに天界や地上の世界の人々や生き物達に対して、あまりにもとんでもない悪いことばかりするような一群のかなり狂った凶暴な悪魔のような存在がいたために、そうした者達が、悪さを出来ないようにするために、かなり厳重な隔離場所のような所を設けて、そうした者達を一時的にある程度、反省して、他の善良な者達に危害を加えなくなるまで隔離しておくような所があったのです。
これは地上の世界からだと、たいてい地下の闇深い所にあるように感じられたために、おそらく悪魔の巣窟、もしくは、一種の地獄のように認識されていたように思われるのですが、実は、こうした領域に隔離されている者達というのは、まだまだ良い方で(つまり、回心の可能性があったということです)、そもそも、そうした者達が出てくるようになった根本原因を作った者達は、少し前の時代までは、そうした疑似天国(いわゆる偽光界)で、まるで神仏そのもののように尊く輝いて見えたり、地上の世界においても、まるで生まれながらの神や天使のように振る舞っていたようなので、実は、霊的宇宙的に見ると、地球全体が、一種の地獄領域のように見えているようなところがあったのです。
Cecye(セスィエ)
2014年3月22日 5:19 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳