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Q&A(短答編) 言霊(ことだま)思想について

Q言霊(ことだま)思想について

A言霊(ことだま)と言って、パッと思い浮かべるものだと、日本人だと、神道の「言霊の幸わう(さきはう)国」の「言霊」と、それから「初めに言葉ありき」の新約聖書のセリフだと思うんだけど、はっきり言って悪いんだけど、どちらの国とも昔は、典型的な後進国、というか、辺境の国で、いつも近くの文明国から、かなり一方的に文明の輸入をやっていた所なんだ。

 だから、そういう国だと、例えば、そういう文明国から政治や宗教に関わることばかりでなく、農業や漁業のやり方や、お城や家の作り方、それから、それらに関わる結構難しい専門用語に至るまで、ほぼ全部一セットで一緒に導入されるような状況になるんだ。

 そして、しばらく時間が過ぎると、そこにある物も言葉も、ほぼ全部一緒の組み合わせで、まるで昔からあったみたいな感じになってくるんだけど(あと、重要な言葉や文字も輸入品なので、すごく大事ってことになる)、ところが、そうした文明国では全然、そんな感じじゃなくて、「今度、こんな農業のやり方を開発したんだけど、これは、いろいろ考えると、こんな名前がいいか」とか、「こんな呼び方で言えば、みんな分かりやすいか」みたいな感じで、はっきり言うと、そうした物や技術自体は結構、重要視されるんだけど、それに関係して、後からついた名前や呼び方については、あんまり重要視していないことが多いんだ。

 だから、こういう言霊思想みたいな概念を、すぐに信じやすい国っていうのは、昔は典型的な、しかも一方的な文明の輸入国だった、と単純に理解した方がいいと思うよ。

 もっと簡単に言うと、そういう文明の輸入国だと「○○って言えば、○○が出てくる」とか、「○○が欲しいって言えば、○○がもらえる」と単純に考えられるかもしれないんだけど、逆に文明国では、「○○っていくら言っても、そんなもの出てくるわけないだろ。そりゃ、誰それが作った○○で、こういう特殊な材料や技術で作るんだよ」みたいな感じの感覚の違いがあったということです(参考1参考2参考3)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年11月9日 9:02 PM, Q&A(短答編) / 宗教、道徳 / 神道 / 科学、テクノロジー



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