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結婚制度の未来とより良き夫婦生活の維持のための知恵と工夫について Part 3

④人間は、「自分が持っていないものを見ると無性に手に入れたくなる」というような性質があるようなので、たとえ結婚した男女であっても、その時々の自分にいろいろな変化を加えたり、多少はお互いに会えたり、会えなかったりするような目新しさやトキメキを忘れない工夫が必要である

 第四には、これは少し変わった話になるのですが、実は親密な男女関係の維持には、恋愛中の結婚する前の段階よりも結婚後の努力の方が、一般にはわりと簡単に手抜きをしてしまいがちであるにも関わらず、何らかの努力をし続けていないと難しい部分があるというような、世間ではあまり知られていない、ちょっと変わった男女関係の法則のようなものがあるのです。

 つまり人間の性質というものを見ていると、自分が持っていないものを見ると無性に欲しくなるようなところがあるにも関わらず、たとえ、それがどんなに素晴らしい、どんなに魅力的な高価なものであったとしても、いったん自分が手に入れてしまったものに対しては、何となくそれほど欲しいと思わなくなるどころか、だんだんあまり興味すら示さなくなってゆくようなところがあるということなのです。

 ですから、こうした人間の性質から考えると恋愛中、もしくは交際中の結婚前の男女というのは、まだ完全に自分の物になっていない、はっきり言うと突然話が変わって、どこかに逃げ出してしまうかもしれない相手の一挙手一投足にまでものすごく注意を払い、そして、お金や時間を使って相手の気を引き、自分が相手にとって、いかにふさわしい人間であるかということをアピールするために非常に躍起になるようなところがあるのですが、ところが、そのようにして、いったん手に入れてしまった、つまり、そう簡単には変更することのできない結婚の手続きをしてしまった暁には、最初のうちこそ熱々の関係が続けられるのですが、それもだんだん日が経つうちに単なる日常生活の一風景になると共に、だんだん「相手がそこにいるのは当たり前だし、自分がここで生活しているのも当たり前」という具合に、はっきり言うとそれほど情熱も新鮮味も感じられない独身時代とほとんど同じような平凡な日常生活に変化していってしまうことが多いのです。

 現在のところ、こうした事態を避けるために人類が編み出した知恵や工夫としては、次のような二つになります。

 まず第一には、考えてみれば、これは当然のことなのですが、結婚後の生活を冷静に把握しておき、そして、ちょっとでも何となく最初の情熱や輝きが失われてきたなと思ったら、できるだけ早く一緒にちょっとした旅行や買い物に行くとか、ちょっとしたデートをするとか、服やアクセサリーや部屋の模様替えをするなどして、良い意味でのちょっとした緊張状態や新鮮さやドキドキ感の維持のための工夫をすることが大切になります。

 第二には、これはあまり聞かないかもしれないのですが、そうした時には、あえて二人の間に少しだけ距離を作って、多少会えたり、会えなかったりするとか、生活の中にほんの少しだけ別の恋愛的要素を入れるような工夫が必要になることもあります。

 これは、別に本格的な不倫のようなものを推薦しているわけではないのですが、例えば、普通の家庭生活に支障が生じない程度に誰か映画スターやミュージシャンのファンになってみるとか、ちょっと努力が必要な習い事やボランティアのようなものを始めてみるとか、それから再び何らかの仕事をしてみるというようなことが考えられるのですが、要は、何となく結婚生活がマンネリ化し出したと思ったら、それまでとは違った何らかの新要素を加えてみるとか、多少会えたり、会えなかったりするような、ちょっとした目新しさやドキドキ感を意図的に作ってみるとよいこともあるということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月3日 9:03 PM, 結婚、家庭



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