相変わらず、戦争の話の続きですが、今度は、霊界の視点から述べてゆきたいと思います。
１、霊的に見た戦争に関連した生まれ変わりの実態について
まず第一には、多くの人々は、「自分が生まれる前に、どの程度、その国の状況をあらかじめ知っているのか」という点について述べてみたいと思うのですが、これに関しては、生まれてくる前のその人の意識のレベルによって、かなり違うようなところがあるので、そう簡単にこうであるとは、なかなか言えないようなところがあるのですが、大まかに言うと、地上の世界に生まれ変わってくる人々の中で、あらかじめ「自分は生まれた後、こんなことをしてみたい」というように、わりとはっきりと自分の人生の目的を持って生まれてくる人は、時代にもよるのですが、少し前ぐらいの地球の状況だと、おそらく２〜３割ぐらいの人が、そうした形で「もうしばらくしたら全世界規模での大戦争があるので、そうした戦争に自分も巻き込まれる可能性がある」とか、「自分も軍人として、一武勲上げてみたい」とか、「ここで、ぜひ戦争のような非常事態の体験をする中で、自分も何らかの成長をしてみたい」とか、あるいは、その反対に「可能性的にはとても難しいのだが、何とか大戦争を回避するような仕事ができないだろうか」とか、「もうしばらくしたら起きる大戦争の中で国境や民族に関係なく、少しでも被害や犠牲を減らすような仕事をしたい」というような感覚を持って生まれ変わってきていたのではないか、というように思われます。
それでは、それ以外の７〜８割ぐらいの人は、いったいどんな感じで戦争というものを捉えていたのかというと、これも個人差があるので非常に難しいのですが、おそらく、その中でも、だいたい３分の１ぐらいの人々は、「何だかよく分からないけど、生まれてきたら景気が悪かったり、どんどん戦渦が拡大したりして、自分や家族や友人が戦争に巻き込まれて、とんでもない目に遭った」というような感覚を持っていて、それから次の３分の１ぐらいの人々は、「自分としては、できれば戦争のような暴力とは全然関係ない形で、平和に過ごしたかったのだが、気がついたら、その時代の自分の国や外国の政府や軍人達が、どんどん勝手に戦争を進めてしまったので、結果として自分も巻き込まれて、さまざまな形で戦争に参加することになってしまった」というような感覚を持っていて、さらにもう３分の１ぐらいの人々は、多分、かなり厳しい生まれ変わりの連鎖に入っていて、「何となくその日暮らしをしていただけだったのだが、気がついたら戦争やら何やらで、とんでもない目に遭った」というような感覚だったのではないか、ということなのです。
それ以外に、これは少し違った物の見方になるのですが、霊界には、もう少し戦争の専門家のような一群の人々や（これは決して悪い意味ではないのですが）、それから、そうした戦時中の被害や苦痛を少しでも減らすことに強い関心を持っているような人々も大勢いたので、おそらく、そうした人々は、次のような感じの物の見方をしていたのではないかと思われます。
「できれば戦争は避けたいし、やりたくないのは山々なのだが、この時代に起きる戦争で、この国をしっかり守って勝たせないと、その後の多くの人々の幸せな生活がなくなってしまうので、しっかり頑張らないといけない」とか、「この国は、はっきり言って、そんなに戦争に強い国だなんて全然思えないのだが、この戦争では、どちらかと言うと神の意思として、この国を支援したいようなので、自分としては、この国で軍人となって、国を守るためにしっかり働きたい」とか、それから、これは少し違った立場になってくるのですが、「今回の人生では、途中でいろいろ状況が変わりそうなので、自分が良いことをしているのか、悪いことをしているのか、何だかよく分からなくなるような状況になりそうなのだが、とにかく人生の途中でやってくる、この国（自分の生まれた国とは限らないのですが）の独立や革命の時に自分としては、どうしても少しでも手伝いたいので、この辺りの時代に生まれ変わっておきたい」とか、「この戦争は、大勢の人々が巻き込まれるような、とにかく大変悲惨なものになるようなので、自分としては宗教家や外交官や医者や看護婦などの仕事に就いて、何とか少しでも戦渦を減らし、多くの人々の苦痛や悲しみを減らすために働きたい」などというように、先ほどのような人々とは少し違って、そうした戦争に関連した軍人や政治家や役人のような一種の専門職に就いたり、あるいは医者や看護婦や宗教家のような立場で、そうした戦争の被害や苦痛を少しでも減らそうとして生まれ変わってくるような人々も、結構大勢いたりするものなのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2012年8月26日 9:05 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 歴史 / 軍事
