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現在の趨勢では、近い将来、これまでの神仏の役割は、現在、発達中のコンピューターやロボットに、だんだん取って代わられる可能性が高くなってきている Part 2

2、多くの人々が、非常に信頼を置いている宗教経典に関しても、時代を隔てれば、隔てるほど、宗教の運営者や為政者の都合や、多くの人々の願いやニーズによって、部分的に抹消されたり、後から書き加えられたものが、ほとんどであった

 第二には、これも、宗教の歴史を調べると、誰でも、すぐに気付くことなのですが、実は、多くの人々が、その宗教において、ものすごく権威を感じ、信頼を置いている、「聖書」や「経典」というのが、実際には、それほど当てにならない、というか、はっきり言うと、たいてい、何百年、というより、何千年もの歴史のある宗教の場合には、ほぼ確実に、そうした歴史の過程で、前に述べたような理由で、その宗教の運営者や、あるいは、その国の為政者の都合によって、次から次へと都合の悪い部分は消されたり、また、必要な部分は、どんどん書き加えていったりして、かなり手直しされたものになってしまっている、ということなのです。

 ですから、これは、こうした宗教の歴史的な研究の進んだ現代であると、わりと、はっきり分かるのですが、たいてい、ものすごい分厚い宗教経典のあるような宗教であったとしても、元々、その宗教の開祖が、直接、書いたのは、その中のほんの一部に過ぎない、とか、また、中には、そうした直接の文章すら残っていなくて、後世の段階で、有力な弟子達の証言によって、そうした宗教経典を編纂したものも、非常に多いのですが、それは、ともかくとして、要するに、たいていの宗教というのは、多くの人々が、暗黙に信頼しているほど、元々の、その宗教の開祖の考えというのは、記(しる)されていなくて、そうではなく、言ってみれば、後世の弟子達や、あるいは、そうした後世の時代の、その宗教の運営者や、その国の為政者の都合によって、後から後から、かなり書き換えられたものになっていることが、非常に多い、ということなのです。

 ところが、不思議なことに、それでは、そうした宗教の原典に忠実な信仰が、一番、いいのか、というと、これが、そうとも言えなくて、やはり、後世に作られたものというのは、年代的には、現代に、より近い時代の多くの人々の感覚やニーズに基づいて、そうした宗教経典が編まれたこともあるのでしょうが、多くの人々の様子を見ていると、実際には、意外と、原典に近い宗教形態よりも、後世の時代において、言ってみれば、後から、さまざまな人々によって、なかば、人工的に作られた経典に基づく宗教形態の方を、より気に入って、一生懸命、信仰していることも、結構、多いようなのです。

 ただ、そうすると、ここでも問題が出てくるのですが、そうすると、現在、残っている大多数の宗教というのは、はっきり言うと、その宗教を興した覚者や預言者の直接の考えや、あるいは、そうした宗教に関わる神仏の、実際の性格や能力や役割よりかは、どちらかと言うと、それより後の時代の、その宗教の運営者や為政者の都合や、あるいは、多くの人々の切実な願望やニーズによって、ある意味、人工的に作られていった部分の方が、遥かに多かったのではないのか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

 

 追伸

 最近の話は、わりと、少し専門的なものも多いので、もう少し霊的に、基本的なことが知りたい方は、カテゴリ—の「スピリチュアリズム、霊界」の中の、かなり下の方にある、最初の方に書いた文章を読まれることを勧めます。

 

Cecye(セスィエ)

2012年7月28日 9:06 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳



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