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昔の日本の神話について Part 8

 もう少し、神道の話について述べてみたいと思うのですが、今回は、「八百万(やおよろず)の神々」についての話になります。

 

10、世界規模で見れば、極めて超ローカルな日本の神話の「八百万(やおよろず)の神々」が、世界や宇宙の神々であるなんて全くあり得ないし、今日の宗教やスピリチュアリズムの立場としては、天上の光り輝く愛と知恵の神というよりも、薄暗い黄泉の国に封印されている荒神や祟り神がほとんどである、というのが霊的な実態なのではないか

 まず最初に、おそらく昔の日本の神話の成立した時代において、八百万と言えば、ほぼ「無限」とか、「全部の神様」というような意味だったのではないか、と思われるのですが、これは現代の日本人なら、誰でも分かることではないか、と思うのですが、どう見ても古代の日本の神話における世界というのは、神話の話から推定する限り、北海道や本州の東側や沖縄以外の、せいぜい現在の九州から四国と、それから本州の西側半分ぐらいだったと推定されるので(おそらく神話の雰囲気からだと佐渡は、後から付け加えたのではないかと思われます)、単純に考えて、こうした日本の神話は、一部の熱心な方々が考えているような世界の創造神話というよりかは、いにしえの時代の王家の支配領域のルーツや、そうした支配の正当性を後から、それらしく、でっち上げたような内容だったのではないか、というように私は率直に感じております。

 ですから当然、こうした世界的な視点で見ると、非常にローカル色の強い日本の神話に登場するたくさんの神々が、全地球規模の偉大な神々であるとか、全宇宙規模の偉大な神々であるというような主張は、はっきり言って、全く的外れの誇大妄想に近い話なのではないか、というように私は率直に考えております。

 第二には、これは前にも少し述べたのですが、現代の宗教やスピリチュアリズムの視点から見る限り、昔の日本の神話で述べられているような神々の大部分というのは、はっきり言って、高次元宇宙の神仏や天使のような光の存在達であるというよりかは、ほぼ明らかに単なる妖怪や物の怪(もののけ)に過ぎないものが大多数なのではないか、ということです。

 ですから、もっとはっきり言うと、日本の神話に出てくる神々のほぼ大多数は、今日的な宗教やスピリチュアリズムの目で見ると、はっきり言って、神(女神)でも天使でもないということになります。

 それから第三には、これも非常に問題が多いのですが、日本の神話に登場する神々というのは、今日の宗教やスピリチュアリズム的な視点で見ると現在、多くの人々が考えているような神仏のイメージ、つまり、たとえ、いっけん姿形は見えないとしても、天上の高い世界にいて、常に多くの人々を愛し、導き、見守り続けているような神仏のイメージというよりかは、何となく薄暗い黄泉(よみ)の国にいて、いちおう現世の世界の多くの人々のことを陰ながら見守っているのだが、何か気に入らないことがあると、いちいち大騒動を起こして祟ってくるとか、あるいは、いちおう、それなりに祭ったり、参拝して、持ち上げておけば、そこそこの健康や幸運や豊穣を取りなしてくれるという程度の、どちらかと言えば、ちょっと鬼や妖怪に近いイメージが非常に強いのではないか、ということです。

 つまり日本の神話に登場する神々というのは、今日の宗教やスピリチュアリズムの目で見ると、慈愛や叡智に満ちた愛と知恵の神というよりかは、どちらかと言うと、それなりに祭って、立てておかないと恐ろしくて仕方がないというような祟り神や荒神に近いのではないか、ということなのです。

 その霊的な理由としては、これははっきり言って、たいへん申し訳ないのですが、おそらく昔昔のその昔の時代において、それまで、たいへん非常に豊かで幸福な時代が、ずっと続いていた元日本の世界に元々存在していた、元々の本当の神仏に当たるような光の存在達を、さまざまなこの世的、あるいは、霊的手段で呪縛し、封印することによって、まるでとんでもない悪魔や荒神のような扱いに封じ込めたことが、現在の神道の直接のルーツになっているからではないか、というように私は率直に感じているのですが、それもそのはずで実際、現在の日本の神道の元々のルーツというものを、霊的にこと細かにたどってゆくと、約3世紀頃の当時元々いた元日本人のような人々に対する大虐殺と、その後のそうした人々の歴史に対する大封印と、新たな歴史のねつ造にまで遡(さかのぼ)ってゆくことができるからなのです。

 つまり現在の日本には、歴史の影に抹殺され、封印されてしまった全く別の古代史があって、その時代には全く別の世界になっていた、ということなのですが、残念ながら、そうした元日本の面影は、現代には、一部を除いて、ほとんど何も残っていないというのが、どうも歴史の実情になっているようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年4月9日 9:09 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 神道



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