それでは、こうした議会の議員の立場と、政府の実務に携わっている政治家の立場の違いの問題を、どうすれば、できるだけ良い形で解決してゆけるようになるのか、というと、だいたい次のようなことが言えます。
例えば、みなさんが誰かに何らかの仕事を頼みたいと思った際には、いろいろ話はうまいのだけれども、そうした仕事の実務については、あまり経験がなく、よくわかっていない人と、そうではなく、話がしっかりと信頼できるだけでなく、そうした仕事の実務の経験もたくさんあって、たくさんの実績がある人の二人の人がいた場合には、まあ、新人に賭けてみることもあるかもしれませんが、普通は、単に話が上手さや知識の豊富さだけでなく、実際の実務の経験や実績もたくさんある、より仕事の出来そうな人に頼むことが多いのではないか、と思われます。
そうすると、こうした仕事の話と、選挙での政治家選びについては、いったいどのようなことが言えるのか、というと、はっきり言って、選挙の際には、多くの人々は、そうした選挙に立候補している人の話を聞いて、そのプレゼン能力で選んでいることが多いと思うのですが、ところが選挙の後に実際の政治の世界に関わるようになると、「実際の議会では、このような審議を通して、議論を深めて、一つ一つの法律を作ってゆく」「政府のそれぞれの省庁では、このような形で一つ一つの行政の仕事をこなしてゆく」「これは政治家として、すぐにできることだが、これは多くの人々の意見を聞きながらでないと、なかなか、すぐには難しい」「これは同じ政治家の肩書きであっても、かなり専門的な知識や経験のある政治家でないと、正しい判断は難しいだろう」「これを公式の政府の見解にしてしまうと、すぐにいろいろ問題が起きるだろうから、絶対にもっと慎重に決めないといけない」などというように、はっきり言って、議会の議員の仕事であっても、政府の省庁の仕事であっても、単に口でペラペラ、それらしいことを喋っていればよいようなものではなくて、それぞれが非常に具体的、かつ専門的な実務を伴うものばかりになっているので、選挙の時の演説と、実際の政治の実務とでは、かなり仕事に大きな違いがあるようなところがあるのです。
続く・・・
Cecye(セスィエ)
2025年9月11日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済