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現代の民主主義の問題点と、その解決策について Part 38

①政治的なパフォーマンスの能力と、実際の政府や議会での政治的な実務能力の違いについて

 まず最初にも述べたように選挙などでの政治家選びの際には、それぞれの候補者の演説や集会などでの政治的なパフォーマンスの能力と、実際に政府や議会の運営に関わって、政治活動を行ってゆくための政治的な実務能力の違いについては、あらかじめ、はっきり見極めておく必要があるということです。

 つまり選挙の際に政治家の候補者は、はっきり言って、言葉としては、何でも言えるようなところがあるのですが、しかし、実際に政府の運営や議会の仕事に関わるようになると、もっと着実な実務能力が求められるようなところがあるわけです。

 それゆえ、選挙の際に多くの人々が、「ああ、あいつの言ってることはスカッとするから、あいつに投票しよう」「そんなうまい話があるなら、今すぐ自分も乗ってみたいので、あの党に投票しよう」などというように、わりと単純にそうした政治家の候補者の言葉だけを信じて、投票活動していると、おそらく、その後、政治の世界は、ずっとごちゃごちゃと荒れた状態になり続けてゆきやすいのではないか、と思われます。

 ですので、そうではなく、かなり簡単に述べると、そうした政治家の候補者の略歴や過去の言動などについても、もう少し詳しく見直してみて、「ああ、こういう人なら、政府の仕事でも、議会の仕事でも、すぐに実戦力で働けそうだな」「この人は話はうまいんだけど、批判ばかりで政治的な実務は、まだ全然やったことないのだな」、あるいは、「この人は、まだ政治の実務にはあまり通じていないようなのだが、とても熱意があって、経歴を見ると、ある程度は政治の仕事でもできそうなので、ぜひ政治の世界で頑張ってもらいたいものだな」などというように、要するに話やパフォーマンスの巧みさだけでなく、実際の政府や議会の仕事にどれだけよく通じていて、実際の政治の仕事ができるのかどうか、ということを、できる政治家選びの一つの基準にすればよいのではないか、というように私は感じております。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年9月6日 9:04 PM, 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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