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現在のイスラエルやガザ地区の情勢について Part 3

 それゆえ現在のイスラエルの成立の過程では、アラブ系の人々が大きな被害を被ったようなところは確かにあるのですが、ここでは、そうした普段のニュースでよく見聞きする内容ではなく、現在の普段のニュースでは、あまり見聞きしない内容について、幾つかの観点から述べてゆきたいと思います。

 

現在のイスラエルやガザ地区の情勢について 

 たいてい、いつもニュースなどでは、「イスラエル軍が攻撃を仕掛けて、ガザの市民が◯◯人亡くなった」などというような話を聞くことが多いので、なんとなく世間の人々の一般的なイメージとしては、昨年の10月のハマスによる大規模なテロは別として、ここ数ヶ月の間は、イスラエル軍が一方的にガザの一般市民に傷つけているようなイメージを持っていることが多いのではないか、と思われます。

 しかし、よくよく冷静に調べてみると、ハマスの戦闘員は、戦闘している時には戦闘服を着て、武器を持って軍事行動をしているのですが、それ以外の時には、ガザ中に張り巡らした地下トンネルで移動していることもあれば、普通の一般市民の格好で、普通の一般市民に混ざって隠れたり、移動したり、怪我の治療を受けたり、食料や住居などの確保をしているようなので、はっきり言って、こうしたハマスの軍事的な作戦では、ハマスの戦闘員とガザの一般市民とをはっきり区別するのが、かなり難しいような状況にハマス自体が、意図的に持ち込んでいるように思われます。

 それでイスラエル軍が、ハマスのテロリストだけを掃討しようとして、ガザの市街地に入ってゆこうものなら、ハマスの戦闘員達は、ガザ中に張り巡らした地下トンネルを通って、自由に移動して、一目で見分けがつく戦闘車両や軍事施設からではなく、普通の家屋やお店などが並んでいる普通の市街地のあちこちから攻撃してくる上に、おまけに大勢の民間人を誘拐して、人質もとっていたので、おそらくハマスの指導者達の最初の目論見としては、「どんなにイスラエル軍が強くても、ガザ全体を秘密の地下トンネルで結ばれた強固な軍事都市にして、大勢の人質をとってしまえば、絶対にハマスを完全に打倒することなどできないはずだ」というような作戦だったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年2月6日 9:03 PM, イスラム教 / ユダヤ教 / 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 軍事



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