それゆえ、こうした人間のような集団生活を送る知的な生き物の場合には、かなり簡単にはしょって述べてしまうと、例えば、何か良い物を見つけると、「自分も何とか手に入れられないものかな？」「自分も、ああいうことがしてみたい」などと、すぐに考えてしまうようなところがあったり、また様々な他の人々や物事などの様子を見ると、「どう見ても、こっちの方が素晴らしいよな。それに比べると、これはいまいちだな」「みんなと比べると、どう見ても自分はまだまだなので、もっと努力しないといけないな・・・」「偉そうに自慢する気はないけど、はっきり言って、◯◯さんと比べると自分の方がすごいかな・・・」などというように様々な人々や物事などの様子を比べて、考えてしまったり、それから毎日の生活を送る中で、「ああ、これは本当に素晴らしい。自分もそうすればよかったのか」「これは足りないので、もっと増やさなくては・・・」「これはとても便利そうなので、買ってみようかな」「これは良いと思ったけど、まだまだ改善の余地があるようなので、もっと良くできないかな？」などというように、常に考えてしまいがちなところがあるのです。
ただし、そうした生活を送る中でも、「これは普通、人としてダメだな・・・」「これは世間の人に見られると、ちょっとまずい話じゃないかな・・・」「これはみんなに喜ばれるような良いことだよね」「これは神様もお喜びになるような良いことだ」「これは法律で罰されるような、やってはいけない悪いことだ」「こんな人を苦しめたり、傷つけたりするようなことはやりたくない」「もっと他の人に喜ばれるようなことをしてゆきたい」「人間のことだけじゃなくて、地球環境のことも考えないといけないんだろうな・・・」などというように、そうした人間としての集団生活や社会生活を送る上での様々な倫理観や、社会的な道徳性や正しさのようなものや、また他の人々や生き物達の利害などを一緒に考えて、天秤（てんびん）にかけながら、毎日の人生を送っていっているようなところがあるわけです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2023年2月11日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 教育 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済
