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霊的、現代的な観点から見た仏教の教えについて Part 7

現在伝わっている仏教の教えの大まかな歴史について

 これは大昔と言わず、また現代とも言わず、かなり多くの人々の頭を混乱させ続けてきた、一見、かなり難しい内容についての考察になるのですが、ここでも、かなり簡単にまとめてしまうと、たいてい現代の多くの人々の仏教のイメージというと、国中、世界中にかなり立派な寺院がたくさん建っていて、非常に美しい仏像や仏具がたくさん並んでいるイメージや、また非常に難しそうだけれども、非常にありがたそうな仏教の専門用語で書かれた、たくさんのお経のイメージや、それから非常に大勢の真面目そうな僧侶が、毎日、一生懸命修行に励んでいるようなイメージなどを思い浮かべる人が多いと思うので、要するにたいていの普通の人々にとって、仏教の教えというのは、一見、かなりとっつきにくい、かなり難しい印象があるのではないか、と思われます。

 特に日本に伝わってきた仏教の場合、2500年も昔の当時のインドの言葉のお経から、もう少し高尚な宗教言語であるサンスクリット語に翻訳したものを、さらに昔の中国語に翻訳しただけでなく、先ほども述べたように古代のインドや、インド周辺のアジアの国々で、次から次へとたくさんのお経が書き足されては、どんどん伝わってきたようなところがあるわけです。

※単純に言って、言葉の翻訳の段階で、多少、言葉の意味やニュアンスが変わることがあるものなのですが、さらに中国や日本などの国々に伝わった大乗仏教の場合には、内容まで、かなり大きく変わってしまっているようなところがあります。

 

 それゆえ、こうした仏教のお経には、ものすごい権威や価値が感じられることが多いのですが、ところが、そうしたお経の中身自体は、かなりわかりづらいところも多かったりするので、昔からたくさんの人々が、かなり苦労しながら、こうした仏教の教えの内容を、少しでも正しく理解して、本当の悟りを得るために努力すると共に、また一人でも多くの人々に、できるだけわかりやすく伝えようとしてきたのではないか、と思われます。

 現代であると、普通の人にも、かなりわかりやすい解説も増えてきているようなのですが、ここでは、そうした難しいところはいったん置いておいて、現代人が、仏教の教えを聞くと、なぜ、なんだか、わかるようで、よくわからないような気分になるのか、ということについて、幾つかの観点から考えてみたいと思います。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年5月31日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / 仏教 / 宗教、道徳 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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