２、仏教の教えが、一見、とても難しく感じられやすい理由について
二つめは、ここでは、多くの人々にとって、仏教の教えが、かなり難しく感じられやすい理由について、幾つかの観点から述べてみたいと思います。
たいていの人は、少しでも仏教について学んでみようとすると、ちょっと教えを学んだだけで、かなりこんがらがってくる、というか、ちょっとやそっと仏教の教えを聞いたり、考えたぐらいでは、なかなか、よくわからなくなってしまうことが、非常に多いのではないか、と思われます。
昔は、「お釈迦様の教えには、絶対、間違いはないはずだから、一字一句、しっかり理解して、覚えなくてはいけない」などと考えることが多かったようです。
それが近現代になって、国レベルを越えて、世界中で仏教の研究が非常に盛んに行われるようになってくると、ひとくくりに「仏教」と言っても、釈迦が直接説いていた内容と、釈迦が亡くなった後、様々な時代や地域で、あたかも生前に釈迦が直接説いていたかのように述べられた、釈迦が直接説いていなかった内容なども、わりと客観的にきっちり分けられるようになってきたようなので、おそらく昔の時代と比べると、現代人は、仏教の教えを、そこまで肩肘張って、難しく考えなくてもよいような状況に多少変わってきているようなところもあるのではないか、と思われます。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2021年5月27日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / 中国思想 / 仏教 / 宗教、道徳 / 歴史 / 知恵、正しさ
