4、ヨガ的な修行によって、絶対的な平和や至福やエクスタシーの体験をしたり、不思議な超能力を獲得するような「悟り」について
四つめは、これは今日では、インドの辺りのヨガの修行者の話として、ある程度、正確に伝わってきているような「悟り」の内容になるのですが、要するに様々なヨガ的な修行を通して、心身を鍛え、整えて、調和させてゆくことによって、人間としては、もうこれ以上ないというくらいの絶対的な平和や、至福やエクスタシーの体験をしたり、また、そうした修行によって、様々な超人的な能力を獲得するようなことを、霊的な「悟り」と呼んでいたようです。
ただし、こうしたヨガ的な悟りに関しても、時折、様々な理由で問題が生じることがあったようなのですが、これに関しては、だいたい次のような三つのことが言えます。
まず一つめは、これは現在も多くの人々を非常に喜ばせたり、また逆に非常に失望させたりするような、かなり大きな迷いや葛藤を巻き起こしているような内容になるのですが、要するにそうしたヨガ的な悟りを求めようとしてゆくと、どうしても一見、かなり優秀そうだし、また、かなり努力しているように見えるにも関わらず、なぜかそうした悟りが、なかなか得られないような人々もいれば、また、その反対に一見、それほど優秀そうにも、また、たくさん努力しているようにも見えないにも関わらず、なぜか、わりと短期間のうちにそうした霊的な悟りを見事に得ていってしまうような人々もいるということなのです。
こうしたことは時折、他の分野でも、ある程度同じようなことが起きているかもしれないのですが、たいてい、その霊的な理由としては、昔から、それぞれの人の過去生での努力の積み重ねの差や、あるいは、それぞれの人が生まれてくる前の霊的な格の違いであると考えられていることが多かったようです。
Cecye(セスィエ)
2021年4月14日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宗教、道徳 / 知恵、正しさ