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知ることと人間性の関係について Part 55

 ところが、その後、結果的にそうした非常に安全に使うことのできる非常に強力な爆発物は、すぐに世界中の戦争に使われて、それまでの時代であれば、そこまでひどくはならなかったはずの戦争において、よりたくさんの人々や生き物達が殺され、傷つくようになり、また、より多くの建物や自然が壊され、ずたずたになってゆくような結果を引き起こすことになっていったわけです。

 そうすると冷静に客観的に見る限り、おそらく、この人物は非常に頭が良く努力家であり、かつ、かなりの運がある人物であったために、そうした多くの人々の役に立つような優れた発見、発明を成し遂げ、そして世間に認められるようになった、ということが言えるのでしょうが、ところが、その後の世界的な規模で、大きな戦争がたくさん起きるような歴史の流れの中では、確かに本来の良い目的のためにも、そうした爆発物は使われたが、元々は、それほど予期していたわけではなかった悪い目的のためにも、そうした爆発物がたくさん使われて、そうした売り上げの対価も一緒にたくさん受け取ることになってしまったために、結果として、その人が頭が良かったことは、まるで悪知恵があったかのように思われ、その人が努力家であったは、単なるお金目当てであったかのように思われ、そして、その人が善意の目的は、そもそも最初から悪意の目的であったかのように思われるような、とんでもない事態になっていってしまったわけです。

 そうすると、こうした状況から、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、一見、人間の知性が高いことは、非常に素晴らしいことのように思われることが多いのですが、場合によっては、その人の知性が高いことによって、その人自身のそもそもの動機とは、かなり違った全く思いもしないような結果が生じることもあるので、その結果によっては、時々、まるでとんでもないひとでなしの悪人のように言われることもあるということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2020年12月21日 9:04 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 軍事



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