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知ることと人間性の関係について Part 2

2、時々、知性が高い人が、冷たい印象をもたれやすいことについて

 二つめは、これは、現在も様々な機会に言われることが多いような内容になるのですが、要するに時折、学歴が高かったり、知性が高い人は、とても冷たい印象を持たれやすいようなところがあるということなのですが、これに関しては、だいたい次のような二つのことが言えます。

 まず一つめは、これはよく言われることであるのですが、人間というのは、ある程度、知的な能力が高くなってくると、その時々の自分の目の前の出来事を単に見聞きするだけではなく、そうした形で、その時々に自分が見聞きしていることについて、過去、すでに自分が知っている様々な知識や経験などに基づいて、あれこれ分析したり、未来を予想したりして、いろいろと考えを巡らしていることが多くなってくるものなのです。

 ところが、そのようにして多少、無表情な感じで頭の中で、いろいろなことを考えているような様子を他の人々の目から見ると、「なんで自分が大変なことをわかってくれないの?」とか、「なんで何もしないで黙っているの?」などと思われて、「あの人は、ちょっと冷たい人なのではないか」というような印象をもたれやすいところがあるようなのです。

 これは知的な人がみんな、そう思われがちな、ある種の人間の特性のようなところもあるのですが、ただ長い目で見ると、周りの人々からのそうした誤解が解けて、「ああ、あいつは頭がいいから、一見、少し冷たく見えるところがあるんだけど、本当は気のいい優しい奴なんだよ」とか、「結局、あの人の言われる通りにしたら良くなったので、とても良かったわ」などというように、本当のその人の人間性の素晴らしさや優しさが、だんだん理解されるようになるようなケースと、そうではなく、だんだん周りの人々から、「あいつは、ちょっと無感動で、頭がおかしいんだよ」とか、「あいつは現実を無視して、頭の中だけで空理空論ばかり考えるんで、ちょっと相手にしない方がいいよ」などというように、本当に人間性の乏しい冷たい人間のように見られるようなケースの両方があるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2019年4月20日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 知恵、正しさ



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