5、できれば、社会人になった後も、自分から積極的に何らかのグループに関わるようにして、多くの人々との一体感や楽しみを感じられるようにしておいた方がよいかもしれない
五つめは、これは多少難しい話になってくるかもしれないのですが、学生時代のうちは、基本的に同じくらいの年齢の人は、多少成績や能力が違っていても、よほどのことがない限りは、みんな一緒に同じ場所で、同じ日時に、ほぼ同じような教育を受けていることが多かったと思うのですが、ところが、みなさんもよくご存知のように社会に出ると、ある人は、大手のゼネコンで現場監督をしていて、別のある人は、地方のレストランで調理の仕事をしていて、さらに別のある人は、いつも家の中で、いろいろな家事の仕事をしているなどというように、それぞれの人が働いている職業の内容が違うだけでなく、それぞれの人が働いている場所も時間も、かなり大きく違うような状況になってゆくわけです。
そうすると多くの人々が、学生時代には、ほぼ当たり前のようにいつも感じていた感覚、つまり、「周りにいる人達は、どの人もどの人もみんな、ほぼ同じような学びや活動をしている同じ学生なのだ」というような人間の平等感や、また、「みんなで一緒に同じ場所や日時に、同じ目的のために集まって、みんなで一緒に活動しているのだ」というような多くの人々との一体感や楽しみのような感覚は、これは人にもよるのですが、社会人になった後は、もうよほどのことがない限り、ほとんど感じられなくなってゆくような人々が、非常に多いのです。
Cecye(セスィエ)