四つめは、これは、特に経済的に発展した豊かな社会における親子のあり方についての話になるのですが、ひと昔前の時代のように社会の大部分の人々が、とても貧しい時代であれば、「自分の家だけで手一杯だから、もうよその家の子供は、自分達でなんとかしてね」とか、「自己責任なんだから、できない人間は放っておけばいいんだよ」などというように、自分の子供は大切にするけれども、他人の子供や知らない人は全然関係ない、などというような物の見方で仕方がなかったようなところがあったかもしれないのですが、特に現代のように社会全体がとても豊かになり、どんどん少子化が進んでいる時代には、できれば、それぞれの親や家族だけが責任を持って、子育てするのではなく、子供を育てている親や家族があれば、できるだけ多くの人々が一緒に関わるようにして、お互いに知っていることがあれば、教えてあげたり、余ってる物があれば、あげたり、それから、できることがあれば、手伝ってあげたりするようにして、そうした子育てを一緒に楽しみ、社会全体の豊かさや幸福を増すような取り組みが、とても大切になるのではないか、と思われます。
それというのは、そうした物質的には豊かだけれども、少子化が進んでいるような社会というのは、一方では、たいてい、お金も知識も時間も生活基盤も、それほどしっかりしていないような状況なのに、若い人が夫婦や片親だけで、時には、疲労や貧困やストレスの塊になりながら子育てしているのに、かたや一方では、お金も知識も経験も時間も生活基盤も、ものすごくしっかりしているのに年中、家に閉じこもりがちで、一人や二人といった少人数で、結構寂しく暮らしているような人が、結構、数多くなってゆきがちな社会状況になっていることが、とても多いからです。
ですから、こうした物質的には豊かになっているけれども、少子化が進んでいるような社会では、できれば、ほんの一握りの親や家族に子育てを任せるのではなく、できるだけ多くの人々が一緒に関わるようにして、その社会全体として、物質的にも、また精神的にも、より豊かさで楽しい幸福な社会を目指すような取り組みが、とても大事になってくるのではないか、と思われます。
※ただし、それぞれの家庭の自由意志やプライバシーや安全の確保などに関しては、とても大事にする必要があると思います。
Cecye(セスィエ)
2018年4月21日 9:03 PM, 現在のアセンションの状況 / 結婚、家庭