よくこうしたスピリチュアルやニューエイジ的な分野では、「現代の世界は、石油エネルギーなので、公害問題が起きたり、経済的な搾取が起きたり、大量消費社会になっているので、とても問題だ」とか、「フリーエネルギーになれば、安くて安全なエネルギーになるので、すべてのエネルギー問題が解決する」というような話が持ち上がることが多いようです。
つまり簡単に言うと、「現在の地球は、石油依存のエネルギー体制になっているので、たくさんの問題が起きているのだが、フリーエネルギーになると、そうした問題が一挙に解決する」というような主張になっているようなのですが、ただ、これまでの地球の歴史を見てみると、単純には、そうとは言い切れないところもあるようなのです。
例をあげると、近現代になって蒸気機関やガソリン機関などが発達すると、大きな工場ができて、様々な安くて便利な製品がたくさん生み出されるようになったのですが、ところが、それと同時にそうした仕事に関われる労働者の人数が減って、大きな失業問題が起きたり、様々な公害問題が起きたかと思うと、今度はそうした技術が、すぐに軍事目的に転用されて、非常に大きな破壊力のあるたくさんの軍艦や戦車や軍用機が作られて、大戦争するようになっていったわけです。
ですから、これまでの地球の歴史では、どんなに革新的な新技術や新エネルギーが開発されたとしても、その過程では、量や使い方への無知や、人間のミスや悪用によって、大きな事故を起こしたり、また、あちこちで軍事目的に使われたり、犯罪に悪用されたりしてきた歴史の繰り返しだったので、はっきり言って、現在の地球の状況において、たとえ一見、かなり安全で無害そうな新技術や新エネルギーが開発されたとしても、その後、いっさい何の問題も起きないというのは、結局、現実的に見て、ほぼありえない話なのではないか、ということなのです。
Cecye(セスィエ)
2016年12月19日 9:03 PM, おすすめ記事 / 予知、予言、未来予測 / 科学、テクノロジー