三つめは、これも少しわかりづらいかもしれないのですが、地上の世界と違って霊界では数の概念がかなり曖昧というか、はっきり言うと、あってないようなところがあるので、地上の世界の人間には、ただ一つの生き物のように見えるものが、霊的には数百、数千、数万、場合によっては、数億、数兆というような非常に莫大の数の生き物達の集合霊の代表のような存在であることがあったり、また、そうしたケースとは全く正反対に地上の世界の人間には、非常にたくさんいるように見える生き物達が、霊的には、ただ一つの霊が、様々な理由でたくさんに分かれて生きているようなことがあります。
さて、そうすると霊的な個性や役割の違いというのは、いったいどうなっているのかということが問題になってくるのですが、これは霊界においても、また地上の世界においても、わかるようにわからないところがあるので、これまでの宇宙の歴史では、そうした霊の神秘や宇宙の仕組みを解き明かそうとした人々を、かなり深く悩ませてきたようなところがあったようです。
ここでは、大まかに要点のみをはしょって述べたいと思うのですが、大まかに言うと、この宇宙では、非常にたくさんの数の個体が生きているような生き物達であっても、よくよく細かく調べてみると、そうした個体の中には、少しずつ違った姿形や性格の生き物達が、いろいろ混ざって生きているようなところがあったので、そうした観点から見ると、非常にたくさんいる生き物達の集合霊のようなものがあったとしても、より細かく見た場合には、いろいろな種類に分けて、分類することができるような大小様々な魂のグループの集合体のようなところがあったということです。
ところが、そうした大小様々なグループの集合体のようなものであったとしても、どう考えてみても、ある一定の規模の集合霊や、あるいは、ある固有の種類の生き物達には、そうした集合霊、あるいは、その生物種特有の際立(きわだ)った個性や役割のようなものがあったようなので、そうした点から見た場合には、たとえ大小様々なグループの集合体のような要素があったとしても、やはり、そうした大小様々なグループが属している集合霊、あるいは、そうした固有の生物種に関しては、ある意味で全体として一つの魂と見てよいようなところもあったということが言えるようです。
Cecye(セスィエ)
2016年2月20日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命