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霊と肉体の意識活動について Part 32

 二つめは、これは今述べたような愛のエネルギーとは少し違った内容になるのですが、実は人間や生き物の心の中には、他にも非常に大きな精神エネルギーのようなものがあって、それが宗教の世界で言うところの「信仰」や人間や生き物の間の信頼関係に関わるような精神エネルギーになります。

 人間や生き物の間の信頼関係は、わりと誰にでもわかりやすいと思うのですが、ただ宗教の世界の信仰に関わるような話になると、何らかの宗教に入っていて信仰体験のある人には、「ああ、そうそう」とわりと簡単にわかりやすい内容になるのでしょうが、ところが、そうした信仰体験のない人には、「そんなこと、いったい何の役に立つんだ」というように、かなり否定的に捉えられることが多いようなのですが、大まかに要点を言うと次のような三つのことが言えます。

 まず一つめは、これはわりと単純な話になるのですが、人間にしても生物にしても、毎日のようにあっちに行ったかと思うと今度はこっちに行くとか、良くなったかと思うと今度はすごく悪くなるというような感じで非常に不安定な状況であると、どうしても何らかの物質的な拠り所、あるいは精神的な拠り所のようなものを強く探し求めようとするようなところがあるのですが、そうした際に常にあまり大きな変化がなく、物質的あるいは精神的に非常に安定し落ち着いていて、「これは大丈夫、これは安心」というように非常に大きな信頼感を寄せられるようなものがあると、そうしたものに物質的あるいは精神的に信頼を寄せることによって、非常に大きな安心感と満足感を得られるようなところがあるということです。

 そうした信頼の対象は、例えば、動植物であれば、「何となく、そこにくっついていると安心」とか、「それにつかまっていると落ち着く」などというように自分自身や仲間や他の生き物の体であったり、「いつ見上げても、太陽は明るく暖かくて、気持ちいいな」とか、「がっしりした土の上を歩いたり、周りに水がいっぱいあると、とても安心だな」とか、「おいしい食べ物があれば大丈夫」などというように太陽や土や水や食べ物であったり、また「こうやれば、いつもうまく行く」とか、「こういう時には、いつもこうやると何とかなる」などというようにその生き物独特の体の動きや知恵のようなものであったり、それから人間であれば、「家族や仲間と一緒にいれば安心」とか、「あの人についていれば、大丈夫」とか、「あの人の教えてくれた通りにしていれば、間違いない」などというように自分の家族や親族や仲間や先生のような存在であったり、また「うちの王様や貴族は強くて優しいので、ずっとついてゆきたい」とか、「うちの大統領や社長はすごく優秀な人なので、この国や会社は、この先もずっと素晴らしい発展を続けてゆくだろう」とか、「この神様を信仰していれば、絶対大丈夫」などというようにその時々の大統領や社長や王や貴族(武士)のような人間の指導者や宗教的な神仏であったり、「あの知恵や教えの通りに生きてゆけば、大丈夫」とか、「この知恵や技術を使えば、必ずうまく行く」などというように昔から伝わる知恵や伝承や自分が一生懸命、身につけた知識や技術であったり、それから「この道具や機械を使えば、いつもうまく行く」とか、「この家や土地があれば、何とか冬を越せる」などというように自分が愛用している道具や機械や自分が住んでいる家や土地であったり、「田んぼや畑さえあれば、何とか生きてゆける」とか、「とにかく家畜と草木があれば、生きてゆける」とか、「お金や財産さえあれば、生きてゆける」などというように普段自分が働いている畑や森や海や、またそのようにして蓄えたお金や財産であったり、さらには、「私の国は立派な文明国だから」とか、「うちの会社は一流企業だから」などというように、はたまた現代だと国家や会社や団体であったりするかもしれないのですが、とにかく、そのような形で、たいてい、それぞれの人や生き物は、自分自身がある程度信頼を置くことができるようなものを必ず持っているものなのです(参考1参考2参考3)。

※こうした意味では、この世界のどんな人や生き物であっても、その人や生き物自身も含めて、何らかの存在に依存せずに生きている存在はいないので、今日、時々問題に上がるような依存の問題も、要は程度や対象の問題であるということが言えるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年12月16日 9:07 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 自然、生命



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