五つめは、これまでにも何度か述べたことのあるセックス(生殖)に関わるような生命エネルギーになるのですが、これは多少複雑で現在の人間社会ではかなり誤解されているようなところもあるのですが、大まかに言うと次のような四つのことが言えます。
一つめは、これはわりと単純な話になるのですが、性的なエネルギーというのは、セックス(生殖)が、たいていの生物の誕生に直接深く関わっているようなことからもはっきりわかるように、人間を初めとするような様々な生物に非常に生き生きとした活力やエネルギーを与えるのみならず、そうした生物自身をも新たに産み出し、増やし栄えさせてゆくようなかなり根源的な生命エネルギーであるということが言えます。
それから二つめは、これは少し難しい面もあるのですが、実は、性的なエネルギーにはかなり不思議な性質があって、それというのは、こうした性的なエネルギーというのは、基本的に自分と他人の違いとか、自分と他の生き物(存在)の違いというものを根本的に認めていない、つまり自分と自分以外の他の存在を肉体的にも精神的にも魂的にも、本当にまるで一つの存在であるかのように認識させてゆくような非常に不思議な働きがあるということです(当然のことですが、これは、それぞれの人の個性の違いや理性的な判断や好みや自由意思を認めていないというような意味ではありません)。
そうした意味で、実は性的なエネルギーが働いている時には、例えば、人間同士であっても、また人間以外の動物や植物のような生き物同士であっても、これは悪い場合には、少し狂気に近い状態になっているようなケースもあるのですが、要するに自分と他の存在の違いというのが一時的によくわからなくなり、肉体的な面のみならず、精神的、さらには魂的にも、お互いに本当に一つに融合し合ってゆくような非常に不思議な働きがあるようなところがあるということです。
Cecye(セスィエ)
2015年11月26日 9:06 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 愛について / 結婚、家庭 / 自然、生命