5、人間の脳や神経系の意識活動について
五つめは、今度は、特に人間に限定した際の脳や神経系の働きについて述べてみたいと思います。
大まかな要点としては、五つほどあるのですが、まず一つめは、これは現在、すでにある程度解明されているような話になると思われるのですが、人間の精神活動というのは、頭の中にある脳の部分のみで行われているのではなくて、脳以外の霊体を含む体の様々な部分で、全体としてうまく連携するような形で様々な精神活動を行っているようなところがあるということです。
つまりもっと簡単に言うと、確かに人間の頭の部分には目や耳や鼻や口といった主だった感覚器官が集中しているために普段の生活では、まるで頭の部分を中心にいろいろな物事を感じたり、考えているかのような感覚を持つことが多いと思うのですが、実際にはそうでもなくて、例えば、頭以外に体の胸の辺りやお腹や背中の辺りや生殖器周辺などにおいても(あと人によっては、手や足なども)、いろいろ感じたり、考えたりしているように感じられることも多いと思われるので、そうした面から言うと人間の精神活動というのは、決して頭脳だけで行われているのではなく、霊体を含む体の様々な部分で、いろいろ感じたり、考えたりしているようなところがあるということです。
二つめは、これは多少ややこしい話になるのですが、そうすると人間の意識活動においては、「肉体的な意識としては、こういうことがしたいんだけど、頭脳的な意識としては、こういうことがしたい」などという具合に、人間の体の様々な部分の意識の働きにおいて、お互いに衝突が生じてしまうことがあるのです。
こうした際に子供の頃から頭脳を鍛えるトレーニングをたくさん積むことが多い現代人であると、理性が強い場合には、肉体的な欲求は後にして、理性的、頭脳的な判断を優先させてゆきがちなのですが、ただ、そうした全人格的にアンバランスな生き方をしていると、どこかの段階で精神活動に支障が出てきたり(つまり精神的に異常が生じたり)、あるいは肉体的に何らかの形で病気の症状が出てくることがあるので、非常に注意が必要なところがあるようです。
Cecye(セスィエ)
2015年10月26日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命