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歴史を学ぶ際に注意すべき政治的なトリックについて Part 3

 それから四つめは、これも結構複雑なカラクリになっていることが多いのですが、特に政治や軍事や経済や学問に関わる分野に関しては、とにかくできるだけオープンな目標設定や客観的な評価ができるようにしておかないと、後であちこちで非常に大きな混乱や失敗が巻き起こることがあるので注意が必要です。

 その際に、特に多くの人々が誤って理解しやすい問題に宗教と歴史の問題があるのですが、例えば、「これはこの世的には問題だらけなんだけど、偉大な神仏が関わっている話だから、まあ仕方がないか」とか、「よく考えてみると、特段大した宗教的な理由なんてないのだが、これが神の意志だ、これができなければ死ぬしかない、命よりも大事なことだなどと過大な宗教的命令を押し付けられてしまう」とか、「これははっきり言って、現代人には全然必要ないのだけれど、歴史的に素晴らしいとか、愛国心を高揚するような話にすり替えられて、何となく納得させられてしまう」というようなことが多くなっていったり、それから、これは最も恐ろしい話になるのですが、特に現代の場合、宗教と国家があまりにもきっちりと癒着しすぎていると、単なる政治や経済の話が、まるで為政者の絶対的な権威の問題や国家存亡レベルの問題にすり替えられて、何も言えなくされてしまったり、単に国家の中の隠れた汚職や失敗の話を追求しているだけなのに、まるで国家に反逆するテロリストや凶悪犯罪扱いされてしまうことすらあるなどというように、いつの間にか問題の核心を根本からコロコロ入れ替えられてしまい、誰かを異常に持ち上げたり、こきおろしたりするような話にすり替えられてしまうことがあるので、とても注意が必要なようです。

 

 「昔の大日本帝国憲法の問題点について Part 18」へ続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年9月30日 9:02 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化



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