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職業と人生 Part 44

⑱何らかの専門分野で独立開業する場合には、かなり慎重な下準備と、自分の性格や能力の客観視が必要である

 第十八には、これは少し前の時代までは、多くの人々の間で非常に羨望の目を持って、見られていたような内容になるのですが、要するに現在ある仕事の中には、自分の天職に当たるような仕事が見当たらないので、何らかの形で新しく起業したり、お店を出したり、工房や工場や農場を作るようなケースになります。

 これはとてもではないが、こうした短い文章では述べられないので、そうした専門の本を読んだり、専門の人の意見を聞いた方がよいと思われるのですが、大まかに言うと、次のような二つのことが言えます。

 一つめは、これは世間では、よく聞くような話になるのですが、要するにパッと独立開業して、うまく行くほど世間というのは、それほど甘いところではないので、そうした何らかの分野で独立を目指すような人は、そうした独立開業ができるだけの何らかの資格や資金や技術やノウハウのようなものを、あらかじめ十分に準備しておく必要があるということです。

 二つめは、これはあまり言われないのですが、たいてい、そうした独立開業をして、成功するような人は、その人の前職でも、「ああ、あの人に仕事を任せれば、大丈夫だ」とか、「あの人は、いつもみんなから引っ張りだこだな」とか、「あの人の言う通りにすれば、たいてい、うまく行く」とか、「あいつがいないと、みんな困るな」とか、「ああ、あの人は、何かやる人だと思ってた」などというように、はっきり言うと、その職場でいらない人扱いされているような人ではなくて、その職場でものすごく信頼され、重要な仕事をたくさん任されているとか、もう完全に一人前のプロとして、その仕事で引っ張りだこになっているような人であることが多いのです。

 ですから現在の仕事で、まだそこまで多くの人々の信頼や引きを受けていないような状況の場合には、いきなり独立開業するような道は選ばずに、もう少し慎重に何らかの形で十分な資格やスキルを身につけたり、十分な経験や実績を積んだり、あるいは、十分なお金や人脈を蓄えてから、そうした選択肢を考えるようにしておかないと、現実には、結構厳しいところがあるのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年5月29日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論



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