6、天命とは何なのか?
さて、ここからが本題になるのですが、こうした点を踏まえて、その人自身の天命とは、いったい何なのか、ということについて、考えてみると、だいたい、以下のような六つのことが言えます。
①何か強い魂の衝動を感じるようなことには、結果はどうあれ、一つでも二つでもチャレンジしてみた方がよい
まず一つめは、天命というのは、「その人が、何かものすごく強く惹かれる」、とか、「何か、ものすごく強くやってみたい」、というような、強い魂の衝動そのものである、ということです。
ただ現実には、そのように、その人自身としては、かなり強い確信や信念があったとしても、実際に、それが実現することもあれば、残念ながら、うまく行かないこともあると思うのですが、要は、その結果はどうであったにしろ、その人自身に、そうした強い魂の衝動のようなものがあったのであれば、そうした夢や目標に向かって、一歩でも二歩でも前に進んでいった、そうした経験そのものが、その人にとっての天命であった、と言えるのではないか、ということです。
②神命と人命について
二つめは、天命には、「神命」と「人命」の二種類があって、「神命」とは、この宇宙の創造主である神仏が、その人自身や世の中のために、特にその人に命じて、「これをなせ」、というような、言ってみれば、神の使命のようなものに当たり、「人命」とは、そうではなく、その人自身の意思として、それが生まれる前であったか、それとも、生まれた後であったかはともかくとして、「これが自分の生きる道である」、と強く感じられるようになった、その人独自の使命のようなものである、ということです。
Cecye(セスィエ)