4、人生には、いろいろなことに盛んにチャレンジしている時期と、幾つかの分野に絞って、努力を継続している時期の二つの時期がある
さて、そのように、いろいろなことにチャレンジしてうちに、たいていの人は、「ああ、これは面白いので、なぜか、ずっとやってしまう」、とか、「学校にいる間は、このスポーツやアートをずっとやっていこう」、とか、「いろいろな仕事をやってみたが、この仕事が、一番、自分に向いているかな」、とか、「こうした人達となら、一生、一緒に過ごしてゆけるかな」、などというように、言ってみれば、その人が、学業やスポーツやアートや仕事や趣味などで、かなり熱心に取り組む分野というのが、はっきりと決まってゆくようになるのですが、そうすると、たいていの人は、なぜか、「もう自分には、この道しかない」、とか、「自分は、これさえやっていればいいんだ」、とばかりに、それ以外のチャレンジというものを、あまりしなくなってゆくようなところがあるのです。
ただし、そうした途中の過程では、たいてい、何らかのさらなる挑戦や飛躍の機会があったり、あるいは、ずっと順風満帆にはうまく行かずに、それなりのアクシデントや失敗や挫折や飽きの状況に陥ったりすることもあるので、その間にも、たくさんのチャレンジの機会はあるのですが、ただ、たいていの人は、いったん、ある程度、自分なりの道筋を決めると、それ以降は、あまり新しいチャレンジ、つまり、横見をしなくなるようなところがあります。
ところが、その後、何かの刺激を受けたり、大きな挫折を経験したりすると、再び、何か新しいチャレンジの機会がないか、再び探し出すようなところがあるのです。
つまり、人間の人生においては、いろいろなチャレンジをかなり頻繁に繰り返しているような時期と、そうしたチャレンジが成功して、あるいは、決まって、ある程度、落ち着いて、幾つかの分野に絞って、何らかの行為を積み重ねているような時期の、二つの時期があることになるのですが、一般には、だんだん年を取ってゆくと、あまり新しいチャレンジをしなくなる傾向が強い、ということが言えるようです。
Cecye(セスィエ)