⑦人口の急激な拡大は、一人一人の子供の個性を認めない、かなり画一的な統制教育につながることも多いので、非常に注意が必要である
それから、第七には、これも、あまり言われないと思うのですが、たいてい、人口が急激に増えすぎると教育制度の拡充が追いつかないことが多いために、勢い、どこに行っても似たような画一的な教育で、とにかく、その場を繕おうとする、とか、それぞれの子供の個性の尊重なんて、なかなか言っていられないので、あっちでもこっちでも厳しい規則や命令や体罰的な指導が当たり前になる、とか、国家の体制や社会の秩序を何とか維持してゆくために、とにかく、一元的な愛国教育や締め付け的な宗教教育や道徳教育がかなり入念に行われるようになる、とか、学校教育と軍隊や官僚制や大企業をほぼ一セットにして、かなり厳重な一元的な社会体制を作って、それに歯向かう人間には、かなり容赦ない弾圧や粛正を行うようになる、などというような、言ってみれば、一種のファッショのような宗教教育体制や政治教育体制が組まれることが多いのです。
確かに国家の指導者としては、こうした体制で社会の統制を保って、何とか国家の激動期を乗り切ってゆかざるを得ないような時期があるのも分からないでもないのですが、ただ、ある程度の時期が過ぎて、その社会が豊かになり、落ち着いてきた段階で、そうした体制は徐々に緩めてゆき、もう少し、それぞれの子供の個性を認め、伸ばしてゆくような自由主義的な教育体制に変更してゆかないと、歴史的には、その後、いろいろな経緯で大戦争や経済混乱による国家の崩壊に至ることも多いので、かなり問題が多い、ということが言えるようです。
ですから、急激な人口増加で教育の拡充に十分に手が回らないような時期には、確かに、ある程度は、そうした画一的な教育制度も仕方ないような面もあるかもしれなのですが、そうした時期が過ぎたら、できるだけ速やかに、もう少し自由で、それぞれの子供の個性を認めて、尊重し、伸ばしてゆけるような教育制度に変えてゆかないと、その後の国家の繁栄や国民一人一人の幸福の実現というのは、なかなか難しいのではないか、と思われます。
人口が急激に増えてゆく物質世界の様子に関しては、だいたい、以上のようなことが言えるでしょう。
Cecye(セスィエ)
2014年1月28日 9:07 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 政治 / 教育 / 社会、文化