⑤急激な人口増加の時代は、良い意味でも、悪い意味でも、大変な激動期になることが多い
第五には、歴史的には、急激な人口増加の時代は、その国や地域の社会の大変動期になることが多いので、たいてい、そうした時代には、その社会のありとあらゆる面において、いろいろな試行錯誤が行われたり、いろいろな新しい物が生まれたり、また場合によっては、ちょっとした闘争や衝突のようなことが起きることが多い、ということです。
その理由は単純なのですが、それは、そうした人口増加の時代には、農業や漁業や伝統産業のような昔からの仕事からあぶれた大勢の人々が、それこそ命賭けで(つまり、食べれないので・・・)あらゆる仕事やお金儲けの可能性を試そうとするからなのですが、残念ながら、そうした時期にうまく新しい仕事やお金儲けの波に乗り損ねると、まだ社会が未成熟で政府や民間の助けの手が回らないことも多いので、一時的にかなり大変な貧困や疫病や犯罪などの社会不安が増加することも多いのです。
その結果、そうした発展の波に乗れた人々と乗り遅れた人々の間の様々なギャップから、ますます社会の中のいろいろな問題や衝突が増えてゆくことが多いのですが、長い目で見ると、そうした時代にこそ、後から見ると、その国や地域を結果的に大発展させることにつながった、いろいろな政治的経済的な成果や芸術作品がたくさん生まれていることも多いので、そうした目で見ると、良いとも悪いとも何とも言えないようなところもあります。
ですから、そうした時代は、よく言えば、その国や地域としては、非常に活気があって、次々と新しい物が生み出されてゆくような大発展期に当たるのですが、悪く言うと、瞬く間に数十年の人生が過ぎてゆき、場合によっては、多くの人々が、貧困や病気や失敗で一生を棒に振ってしまうことも多いような、結構、大変な激動期、もしくは、流動期に当たるので、かなり大変な時期である、ということも言えるでしょう。
Cecye(セスィエ)
2014年1月27日 9:02 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 社会、文化