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人間の信用や信頼感について Part 3

2、信用や信頼性というのは、人間の知恵や努力によって、いくらでも上げることもできれば、また下げることもできる

 今度は、少しややこしい話になるのですが、先ほども少し触れましたが、それでは、そうした信用や信頼感というのは、絶対的にあまり変わらない概念なのかというと、そんなことはなくて、これはケースにもよるのですが、やりようによって、つまり、人間の知恵や努力によって、いくらでも上げることもできれば、逆に下げることもできるということです。

 もう少し具体的に言うと、例えば、細い竹籤(たけひご)は、すぐに折れてしまうのですが、それを十本も二十本も束ねた場合には、大人の力でも、そう簡単には折れないような丈夫な竹の棒ができるとか、水に濡れると、すぐに錆びてしまう鉄板でも、メッキを施したり、ペンキを塗ったりすれば、何年でも何十年でも、丈夫に長持ちさせることができるとか、自然界では、それほど生命力が強いわけではない、米や麦のような穀物であっても、人間が手を入れて、大切に育ててあげれば、百万倍、一億倍の実りをもたらすような優れた農作物にできるなどというように、元々は、それほど役に立たない、あるいは、それほど大きな実りをもたらすわけではないようなものであっても、そこに人間が知恵を加えたり、手を加えたりすれば、それによって、ものすごく役に立ち、大きな実りをもたらすような優れたものに変えてゆくことができます。

 また、これは人間自身に関しても、ほぼ同じようなことが言えるのですが、例えば、元々、それほど知性や能力が高くない人であっても、後天的な教育の力によって、単純な農作物や工芸品を作るのみならず、もっと高度な科学技術や機械部品の塊である、車や飛行機や船のようなものでも作れるようになるとか、元々は、それほど器用な人でなくても、芸術的なトレーニングによって、美しい絵を描いたり、精巧なブロンズ像を作れるようになるとか、単なるアイデアマンのような人が、コンピューターやネットワークの技術を学ぶことによって、莫大な富をもたらす事業を作ることができるなどというように、実は、今日、人類が築き上げた多くの幸福や豊かさというのは、多くの人々が、様々な機会に様々な場所で、そうした知恵や努力を積み重ねることによって作り上げた、言ってみれば、信用力、あるいは、信頼性の向上によるようなところもあったのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年12月5日 9:02 PM, 人生観、世界観 / 知恵、正しさ



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