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結婚制度の未来とより良き夫婦生活の維持のための知恵と工夫について Part 4

⑤もし、いつも一緒に居続けることにかなり抵抗のあるカップルである場合には、将来的には半分同居、半分別居のような新たな結婚スタイルがあってもいいかもしれない

 第五には、これは少しややこしい話になるのですが、実は、そのカップルのその後の状況によっては、無理な結婚生活をそのまま続けるよりも、ある程度お互いに距離をとって、別に離婚しているわけではないのだが、半分別居、また半分同居のような、日本の昔の言葉で言うと「通い婚」のような結婚スタイルの方が合っているようなカップルも、なかには結構いるのではないかということなのです。

 当然この場合は、現在の結婚制度が前提としているような一組の男女が一度結婚したら、ずっとそのまま一生添い遂げるような結婚のスタイルとはかなり異なったものになってしまうのですが、その代わり、こうした半分同居、半分別居型の結婚スタイルであると、二人共専門的な仕事の領域でそこそこ活躍しているようなタイプのカップルの場合、お互いに一緒にいたい時には一緒にいれるけれども、一緒にいたくない時は別に別々の行動をしていても構わないとか、場合によっては、別に並行的に他の誰かと付き合っていても全然構わないというような結婚スタイルになるので、かなり柔軟で自由な仕事や生活のスタイルができるのではないかということなのです。

 実は、どの国でも昔のような男尊女卑の価値観が減って、男女同権で、しかも女性も男性とほぼ同じような仕事の活躍ができるような社会になると、男性と同様に女性もかなり自由で自立した生き方を志向するようになるので、このような形で半分同居、半分別居のような結婚のスタイルは、少しずつではあるのですが、どんどん増えてゆくようなのです。

 ただ、まだ昔の価値観が色濃く残っているような社会だと、こうした考え方はかなりショッキングで、しかも個人個人の生活実感としてもかなり不安になるようなところもあると思うのですが、ただ、それもある程度社会の成熟化と共にだんだん変化してゆくようなところがあるようです。

 ですから、これは現代だと一部のセレブや芸能人ぐらいの話になるのでしょうが、将来的には、もし常に一緒に生活し続けることにかなりストレスを覚えるようなタイプのカップルである場合には、ずっと同居し続けずにお互いに会いたい時には一緒に生活し、そして、お互いにあまり会いたくない時には、あえて一緒にいないで別々に生活するというような新たな結婚のスタイルも、今後は少しずつ増えてゆく可能性があるということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月4日 9:03 PM, 結婚、家庭



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