2、どんな優秀な人であっても、こと育児に関しては、最初は、ずぶの素人であることをよくよく認識して、その上で子供の安全と幸せと成長を中心に育児上の知恵を一から学び、実践し、また考えて、できるだけ最善の子育ての方法を磨き上げてゆくことがとても大切になってくる
第二には、これはあまり考えたことのある人が少ない話なのかもしれないのですが、基本的には、どんなに高学歴の人であっても、またどんなに仕事のできる人であっても、それから、どんなに男女関係に自信のある人であっても、こと子育てに関しては、最初はずぶの素人であるということは、よくよく認識し直す必要があるということです。
それゆえ、もし子供を授かった場合には、その時点において育児書を読んだり、年配の人の話を聞いたりしながら、いろいろな形で知恵を集めて一から学び、一から実践しては、また考えて、常に常にさらにより良き子育ての方法を磨き上げてゆくような工夫がものすごく重要になってくるのです。
ここで重要なのは、現代のように学問や科学技術が進み、また国際化が進んだ段階では、昔からの親や親戚の知恵やサポートは、ある面重んじて大切にしなくてはならないけれども、その反対にある面全く不必要な場合もあるので、そのバランスがとてもとても大切になってくるということです。
つまり私が観察する限り、たいていの人は、妊娠、出産の段階になると、その人の両親や兄弟姉妹のサポートを受けたり、あるいは育児書や友達の助言を頼りに、結構その場主義的にあれこれ切り盛りしながら、一日一日を過ごしてゆくことが多いように見受けられるのですが、ただよく考えてみると子育てに関して、かなり自信をもって、あれこれ指図したり、サポートしようとしてくる自分の親に関しても、基本的には何十年も前にその人の親から教えてもらったことを頼りに、その人自身の知識や経験を話しているだけのことも多いようなので、実際には、かなり頼りになることもあれば、その反対に本当はそれほど頼りにならないような場面も、それなりに結構あったりするものなのです。
ですから、基本的に子育てに関しては、親の知恵は十分尊重するし、またできる場合には、そのサポートもしっかり受けるけれども、その一方で育児書や育児友達やインターネットなどの現代の子育ての知恵もしっかり学ぶし、またできる場合には、現代的な育児のサポートもしっかり受けるというようなバランス感覚がとても大事なのではないか、と私は考えております。
ただ、とにもかくにも大事なのは、男女もしくは夫婦の間の愛情関係と、それから現実に子育てしている子供の幸せなので、いろいろ他の人の話を聞いても、最終的には自分で育てている子供の日頃の様子をよく見て、いくら素晴らしい宣伝や説明を受けた育児の話や道具であっても、実際に子供があまり楽しそうでない、あるいは不快そうな表情をしている(もしくは何となく危険に感じられる)場合には、何らかの工夫を加えるか、もしくは自分の判断で中止して、子供自身が最も安心して幸せな毎日を送れるような方法や道具に、できるだけ早く変更してあげることがとても大切なのではないかと私は感じております。
※特に近現代になると時代の流れが早くて、育児方法や道具にも結構流行りすたりがあるので、何でも新しいものがいいとは限らないし、また何でも古いものが良いとも言えないようなところがあるので、こればかりは何とも言えないところがあるのですが、基本的には、実際の子供の様子を見ながら、「これは良かったけど、これはダメ」という具合に他の偉い誰かではなく、親が主体的に決定権をもって、その場その場で決めていった方がいいと思います。
Cecye(セスィエ)
2012年11月22日 9:05 PM, 結婚、家庭