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昔の日本の神話について Part 1

 ちょっと最近、霊的にいろいろ邪魔が多くて、アセンションについてのことが非常に書きづらいので、今回から前回に続いて、日本神道の神話について、少しだけ述べてみたいと思います。

 まず最初に申し上げておくべきことは、霊的に見た場合、日本の神話で述べられているような「神々」に相当する霊的存在が、本当の「神」と呼んでもよいようなケースがあることも確かに事実であるのですが、ただ、それにしても現在、日本に伝わっている神道の神話というのは、霊的に見ても、また、この世的に見ても、かなり問題があるのではないか、ということが、今回伝えたい趣旨になります。

 

1、神話に出てくる神々の持ち物や背景描写から推測して、おそらく日本の神話の大部分は、今から千数百年前ぐらいのどこかの段階で、当時の為政者の権力の正当化のために後から創作されたものが、ほとんどだったのではないか

 今回は前回に続き、日本の神話について考えてみたいと思うのですが、日本の神話に出てくる神々の代表的な持ち物や背景描写というのが、昔の宝石に当たると思われる「玉」ぐらいは、何とか理解できるのですが、それ以外の鉄製の刀や、機織り機や鏡や、それから木造の家や稲作などに関しては、どう考えてみても日本オリジナルのものとは思えないので、おそらく、今から千数百年前ぐらいのどこかの段階で、中国から朝鮮経由で伝えられたものなのではないか、ということです。

 ですから、こうした観点から見ると、古事記や日本書紀に代表されるような日本の神々の神話も、これはおそらく、その元になった話には、それなりの折り目正しい、しっかりとした正当なルーツのようなものがあるかもしれないのですが、ただ実際には、そのほぼ大部分は後から、それらしく為政者の権威付けのために作られたものだったのはないか、というように私は率直に感じております。

 

2、日本の神話に登場する神々の大部分は、今日の世界的な宗教やスピリチュアリズムの見方としては、「神」というよりも、どちらかと言うと、単なる「妖怪」や「鬼」や「悪魔」に分類されるものが、ほとんどなのではないか

 日本の神話を読むと、これは、どんな人であっても大混乱する話なのではないか、と思われる内容になるのですが、とにもかくにも日本の神話に出てくる神々は、名前の種類は、結構ものすごい数になるにも関わらず、肝心要のそうした神々そのものの説明、つまり、いったいその神は、どんな姿形をしていて、どんな役割を果たしているのか、ということが、はっきり言うと、ほとんど、さっぱり訳が分からないようなところがあるのです。

 それでは、現在残っている日本の神話から推測して、そうした神々というのは、いったいどんなものだったのか、ということを考え直してみると、これは、たいへん残念な指摘になるのですが、よくよく冷静に調べ直してみると、「食べ物が神だ」とか、「家の柱や壁が神だ」とか、「人間の体の一部や体の動きが神だ」とか、「土や泥が神だ」とか、「服が神だ」とか、それから、さらには「血や排泄物が神だ」などというように自然に元々あるものや、私達の日常生活に身近なものを片っ端から、それらしく、さも本当の神であるかのように説明しているものが非常に多いのです。

 私は正直言って、これは宗教というよりは、どちらかと言うと、「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ・・・(以下省略)」という具合に、「これは壁や縁の下の妖怪」、「これは森や沼の妖怪」、「これは夜の墓場の主人」、「これは屋敷のお化け」などというように、おそらく今日、多くの人々が想像するような神ではなく、現代人の感覚としては、単なる「自然の精霊」というよりも、むしろ、いわゆる「妖怪」や「もののけ」のような存在のことを、片っ端から「神だ」、「神だ」と言っているだけなのではないか、というように感じてしまうのです。

 ですから、こうした目で日本の神々というものを見てみると、今日の仏教やキリスト教やイスラム教で考えているような、この宇宙の創造主のような存在としての「神(あるいは仏)」というような概念は、神道には、ほとんどなくて、古代にある程度、実在した可能性のある人物の話を除けば、今日の宗教やスピリチュアリズムの分類でのそうした日本の神々の実態というのは、いわゆる「もののけ」や「妖怪」や「鬼」、それから場合によっては、「悪魔」に当たるようなものばかりになっているので、はっきり言うと、ほぼ一種の迷信に近いような内容になってしまうのではないか、ということなのです(ですから仏教やキリスト教やイスラム教のような宗教で考えられている「神」の概念から見ると、日本の神話で説明されている大多数の神は、「神」と呼ばれる存在ではないということです)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年3月26日 9:07 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 歴史 / 神道



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