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多くの人々の日頃の言動の様子を、冷静に見てみる限り、株や不動産の投資(購入)や、保険の契約と、宗教選びは、根本的なところでは、あまり変わらないような要素がある Part 1

多くの人々の日頃の言動の様子を、冷静に見てみる限り、株や不動産の投資(購入)や、保険の契約と、宗教選びは、根本的なところでは、あまり変わらないような要素がある

 これは、よく考えてみないとわかりづらい内容になるのですが、実は、宗教にしても、政治にしても、みなさんが行っている株や不動産の投資や購入や、みなさんが加入している保険の契約と、あまり変わりないような要素がある、ということなのです。

 それというのは、例えば、株や不動産の投資や購入であると、「現在の経済情勢や、個人の給与の状況から推定して、今後、これくらいの期間のうちに、○○ぐらいの率で、株や不動産の価格が上昇するはずである」、とか、あるいは、「今、家やマンションを買っても、今後も、少なくとも数十年の間は、普通の家庭生活を行いながら、十分にローンを返済できるはずである」、というような見込みに基づいて(たいていの人は、経済的な予測というのは、かなり信頼しているものです)、株や不動産の購入を行ったりするわけなのですが、ただ,実際には、そうした見込みの通りに、株や不動産の価格が上昇したり、不動産の所有を維持できることもあれば、そうではなく、突然の経済変動や、自分の仕事の状況の変化などによって、そうした元々の見込みとは全く違って、株価が下がってしまったり、不動産を手放したりしなくなるようなことも、多々あるのが、現実であったりするものなのです(実際には、結構、確かそうな経済予測であっても、意外と当たらないことも多いものです)。

 それから、保険の契約であると、たいてい、まず何らかの将来のリスクか、あるいは、満期時に返ってくる、幾らかの欲しい金銭のようなものがあって、その上で、そうしたリスクを減らしたり、幾らかの金銭を得るために、毎月毎月、その人の収入の中から、一定の金額を、そうした保険に納め続けてゆくと、万が一、そうした何らかのリスクが現実になった時に、そうしたリスクを回避できるだけの、幾らかの金額の保障が得られる、とか、あるいは、もし、そうした何らかのリスクが現実にならなかったとしても、一定の区切りごとに、そこそこ、まとまった金額が、自分の手元に戻ってくる、というような契約になっています。

 それでは、こうした株や不動産や、保険の契約と、宗教とは、いったい、どのような関連性があるのか、というと、これは、たいていの人にとっては、あまり具体的に考えたことのない内容になるのでしょうが、宗教の場合には、将来のリスクが、この世の人生において、何らかの不幸に巻き込まれたり、死後の世界において、地獄に堕ちてしまう可能性になっていたり、あるいは、将来のリターンが、この世の人生において、何らかの幸福や成功が得られることや、死後の世界において、天国に行ける保障になっている、ということと、それから、そうした将来のリスクの回避や、リターンの獲得のために、「信仰」、つまり、何らかの宗教上の契約をして、毎日、お祈りや読経をしたり、何らかの寄付や伝道活動をしたり、あるいは、そうした宗教のいろいろな活動に参加することになっている、ということなのです。

 つまり、宗教の場合には、何らかの将来のリスクが、この世の不幸や、あの世の地獄になっていて、それから、何らかの将来のリターンが、この世の幸福や成功や、あの世の天国の話になっていて、そのための一つの投資の手段という、保険の契約というのが、それぞれの宗教ごとに異なる、何らかの宗教上の契約に当たる「信仰」を受け入れた上での、さまざまな修行や伝道や活動になっている、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年10月17日 9:12 PM, おすすめ記事 / コラム / 人生観、世界観 / 社会、文化



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