このまま論理的に話を進めてゆくと、あと40〜50ページは必要になってしまうので、ここでは一気に飛んで、簡単に結論を述べてみたいと思うのですが、要約すると、こうした状況から推測するに、大体、以下のような四つのことが言えるのではないか、ということです。
①正しい宗教であるなら、死後の世界についての正しい知識は絶対に必要不可欠の知識であるはずなので、それをろくに調査することもなく、一方的に否定するということは、その宗教の根本の知識自体が怪しいことの何よりの証明になってしまう
まず第一には、もし、本当に信者の人達の幸福を願うような真実の宗教であるなら、死後の世界に関する正確な知識というのは、絶対に必要不可欠な宗教知識になってくるはずなので、それゆえ、もし、どこかで前から述べているような臨死体験とか、霊界での体験を積んだ後、再び地上の世界でそうした霊界に関する体験談を話すような人が現れた場合には、正しい宗教であるなら謙虚に科学的態度で、そうした話を一つ一つ詳細に調査して、その上で、その調査の報告を多くの信者の人達に対して、正しく伝えることは絶対に必要かつ重要な宗教的な仕事であるはずなのに、それをしないということは、本当はそうした宗教を運営している人々は、元々、その宗教の根本の知識が、本当の真実に基づいていない嘘の内容であるとよくよく知っていたからなのではないか、ということです。
②どの宗教にとっても、死後の「天国行き」に関する情報は、本当に喉から手が出るほど欲しいはずなのに、それらをことごとく黙殺し、否定して回るということは、そうした宗教の提示している「信仰による天国行き」の話自体が怪しいということになってしまう
第二には、これも、よく考えてみると非常に不思議なことであるのですが、もし、そうした宗教が、本当に多くの人々を死後、「天国」と言われる至福の世界に誘(いざな)えるような素晴らしい教えを説いているところであるなら、そうした「天国行き」に関する新たな情報というのは、本当は喉から手が出るほど欲しいと思うはずなので、絶対にそれを裏付けるような新情報が出れば、本当は片っ端から集めて回るはずなのですが、ところが逆にそうした霊界に関する新情報を片っ端から黙殺し、否定して回るということは、これは、はっきり言って申し訳ないのですが、私は多分、そうした宗教が提示している「信仰による天国行き」の話自体が、本当はかなり怪しいということになるのではないか、というように率直に感じております。
Cecye(セスィエ)
2010年12月29日 9:25 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳