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創造的な未来に向かって進む時間と、破滅的な過去に向かって進む時間

 今回も前回に引き続き、物質世界の時間について、説明してゆきたいと思います。

 

 まず第一には、これは高次元宇宙から見ると、本当に非常に不思議に感じられるような内容の一つであるのですが、この物質世界において、こと「時間」という目で世界を見てみると、本当に何もかもが、何か始まったと思ったら、それがうまく発展するか、それとも失敗するかはともかくとして、その後、衰退、それから消滅に向かうプロセスを必ずたどろうとするということ、つまり、物事の誕生、もしくは、生成から発展(しないことも多いですが)、それから衰退から消滅、もしくは、死というような一連の輪廻のような生成から消滅までのプロセスを、ほぼすべての存在が必ずたどろうとする、というような非常に不思議な性質を持っているということです。

 これは言ってみれば、この物質世界のすべての存在が誕生し、成長したり、発展しようとするような建設的な未来に向かってゆくような時間の流れと、その反対に、次々と衰退し、消滅したり、死んだりしてゆくような破滅的な過去に向かってゆくような時間の流れの二つの性質を持っているということを、霊的には暗示していることになります。

 このように私達の世界から見ると、完全に普通の常識のように見える時間の流れというものも、実は、より高次元の世界から見た場合には、この世界の「光」と「闇」の関係に象徴されるような「対立」や「分裂」といった二元性の概念が、時間的な姿として投影されているように見えるということなのです。

 少し説明がややこしくなってきたので、ここで、もう少し簡単に説明し直しますが、要は、私達の活動している物質世界の時間というのは、新たな生命や存在をどんどん誕生させ、成長させ、発展させてゆこうとするような、明るい未来を志向する前向きの時間の流れと、その反対に、次から次へと生命や存在を破壊したり、衰退させたりしながら消滅、もしくは、死に向かわせてゆこうとするような、暗い過去を志向する後向きの時間の流れの、言わば、お互いに相反するような二つの方向を志向する時間の流れがあって、そして、そうした前向きの時間の流れと、後向きの時間の流れが、お互いに行ったり来たりしながら、この世界におけるすべての生命や存在を、何度も何度も創造したり、破壊したりすることを、ほぼ永遠に近い歳月の間、繰り返し続けてきたのが、現在、私達が活動しているこの物質世界という所であったということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2010年9月6日 10:03 PM, 時間と空間の秘密



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