三つめは、これはかなりよく考えないと、なかなか、わかりづらい内容になるかもしれないのですが、かなり簡単に要約すると、だいたい次のような内容になります。
現在の世界の経済の基本になっている自由貿易の原理や、その長所や短所については、また別の機会に述べたいと思うのですが、現在までのトランプ氏の言動を聞いていると、「アメリカが貿易赤字を出すことはとても悪いことで、逆にアメリカが貿易黒字をあげることはとても良いことだ」、また、「アメリカが貿易赤字を出している国はみんな悪くて、逆にアメリカが貿易黒字を出している国は、アメリカにとって、とても良い国だ」というような理屈を、非常に強い信念をもって述べていることが多いようです。
それで、ここではそうした内容について、本当はかなり長い説明が必要なところをかなりはしょって、できるだけ手短かに簡単な説明をしてみたいと思うのですが、だいたい次のような三つのことが言えます。
1、国際的な自由貿易と通貨の関係について
まず一つめは、今から百年ほど昔に世界恐慌が起きて、世界中の多くの人々が大変な不況に苦しんだことや、さらにその後、それが間接的な原因になって、世界大戦となって、非常に大きな被害が起きたことへの強い反省から、第二次世界大戦後、現在のような世界規模の自由貿易の体制が築かれてゆきました。
それは、いったいどのようなものなのか、というと、かなり簡単にまとめて述べると、要するにある国や、ある国の企業や個人が、別のある国や、そのある国の企業や個人から適正な値段で買いたいと希望した商品やサービスは、途中でそれぞれの国の産業を保護するような目的で関税がかかったり、品質や数量が制限されたり、また場合によっては、軍事的な問題や、人権や自然環境に害があるなどの理由で拒絶されてしまうこともあるのですが、原則、その国や、その国の企業や個人は、相手が希望する通貨を支払える範囲内であれば、自由に買って、手に入れることができる、あるいは、逆の立場からすると、売ることができる、というような制度になっているわけです。
Cecye(セスィエ)
2025年4月16日 9:03 PM, おすすめ記事 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済