※一般に日本で「秘書」というと、経営者の側などに、せいぜい一人か二人ぐらいいて、細かな補佐的な仕事をテキパキ行っているイメージなので、そうした多くの人々の思い込みから、「なんで政治家の秘書が、そんなにたくさんいるんだ!」「せいぜい数人いれば、十分だろう!」などというような批判につながっている可能性があります。実際の政治家の「秘書」の仕事は、政治家のアシスタントや助手や見習いのような仕事も、とても多いようです。
※単純に考えて、秘書が多いということは、より多くの政治資金が必要になるということなのですが、それは別の観点から言うと、それぞれの政治家が、地域の人々とより密着した関係を築きやすいということにもなります。ですので民主政治のあり方としては、それぞれの政治家が、より市民の立場に寄り添った政治になりやすいという点では、別にそれほど悪いことではないのではないか、とも思われます。
※そうすると現在の小選挙区制のように選挙区が狭い方が、政治や選挙によりお金がかからなくて済むのでよい、というのは、確かにある程度事実ではあると思うのですが、ただ政治家が、それぞれの選挙地盤の地域の人々の仕事や生活にきっちり根ざした活動を行ってゆくためには、そうした政治家の手足となって働く秘書などのスタッフや、そうしたスタッフの活動拠点である事務所などを運営するために、どうしても中小企業程度の規模のお金が必要になってくるようです。
Cecye(セスィエ)