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国会(立法府)の議員への政治的な評価と、行政府の首相や大臣などへの政治的な評価の違いについて Part 5

 こうした状況から推測すると、要するに現在のような日本の政治システムの場合、おそらく野党の政治家であれば、政党交付金や、新聞などの機関誌の売り上げや政治献金などだけで、政治資金は十分に足りていたか、あるいは、逆にかなり余るぐらいの状況になっていたのではないか、と思われます。

 ところが、それが与党の政治家になると、先ほどから何度も述べているように国会の仕事だけでなく、ずっと年間を通して、様々な省庁での行政府の仕事をかなりきっちりとこなしてゆかなくてはならなくなってしまうので、それぞれの政治家の選挙地盤の地元で、自分の代わりに働いてもらうための秘書や事務所などの政治活動のためのお金がかなりたくさんかかるようになるにも関わらず、これまでの経緯から、そうした事情を多くの人々に、あまりはっきりと説明しづらいだけでなく、なかなか理解もしてもらいづらい政治的な状況になってしまっていたようなのです。

 そうすると今後、もし野党であった政党が政権を握って、行政府の仕事に深く関わるようになったとしても、途端に政治資金がどんどん足りなくなってゆき、やがて現在の自民党とほぼ同じような政治的な状況に陥ってゆくことは、かなりの確率で十分にありえるのではないか、と思われます。

 それゆえ現在のような日本の政治システムがそのまま続いている場合には、おそらく今後、自民党に代わる政党にいくら政権交代したとしても、しばらく時間が経つと、「現在の政権は腐敗している」「政治家は金集めばかりに熱心だ」「とんでもない金権政治だ」などと批判されるような政治状況になってゆくのは、ほぼ間違いないのではないか、というように予測されます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年8月14日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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