そうすると、これは国連で定めたイスラエルとパレスチナの「二国家共存」のような考え方とは多少違ってきてしまうのですが、現在のガザ地区の場合、国防や治安の重要な部分はイスラエルに担当してもらって、二度とテロ的な破壊活動はできないようにきっちりと取り締まってもらうが、それ以外の自治政府としての大部分の機能は、ガザ地区の人々の手でしっかりやらせてもらうようにするような方法もないわけではないということです(現在の状況では、少しずつ時間をかけて、話し合いを進めながら段階的に進めてゆくしかないとは思いますが・・・)。
そして、できれば、もう二度とイスラエルとパレスチナの間の紛争は、だんだん起きないような社会の状況に努力して変えてゆくようにするが、それと同時に現在のガザ地区などの地域も、現在のイスラエルとなるべく同じようなレベルで自由や人権や経済的な豊かさを十分に享受できるような社会に変えてゆくというような方法もありうるのではないか、ということです。
※ガザ地区の統治に関しては、これまでにも資金の横流しや汚職や失政がとても多かったようなので、基本的には、イスラエル政府がしっかり監督するような形でガザ地区の有能な人々や、選挙で選ばれた政治家達にきっちり行ってもらうようにした方が、ガザ地区の人々にとっては、よりよい統治が実現するのではないか、と思われます。ただし、テロ的な活動を行おうとするような過激な政治活動に対しては、当然、取り締まりの対象にするしかないとは思うのですが(普通、どこの国でもそうなので・・・)、しかし段階的に進めるにしても、ガザ地区の人々の自由や人権や、経済的な豊かさなどの生活面での向上を実現してゆくことは、どうしても大事になるのではないか、と思われます(2月28日に追記しました)。
※仮にそうした社会の状況になった場合には、政治や社会の状況がある程度落ち着いていった段階では、イスラエル建国の時期に被害を受けた人々の損害については、何らかの形で補償してあげるような政策も考えられます(2月24日に追記しました)。
※アメリカでは、バイデン大統領のイスラエルやガザ地区への対応に不満があがることが多いようです。しかし現在のような中東の情勢におけるアメリカの立場としては、アラブの国々の声には十分に配慮しつつも、中東の情勢を長期的に安定化させてゆくためには、様々な制限や縛りは大事になってくるとは思うのですが、イスラエルへの支援は、どうしても重要になるのではないか、と思われます。ただし、それと同時にイスラエルの政府や軍が、国際的に見て、あまりにも行きすぎた軍事行動に進みすぎないようにある程度、冷静に歯止めをかけるような働きかけをすることも、とても重要であると思われます。それゆえ現在のようなアメリカの政治的な立場は、それほど間違ったものではないのではないか、というように思われます(後で述べますが、大局的には、結果として、アラブの人々の平和と安全にも、しっかりと貢献することになるのではないか、と思われます)。
※それからトランプ前大統領の発言のようにアメリカが、あまりにもアラブの人々の立場を軽視して、イスラエル寄りの立場をとりすぎてしまうと、結果として、中東情勢をかなり不安定化させてしまうことになるので、とても注意が必要なのではないか、と思われます。
Cecye(セスィエ)
2024年2月20日 9:04 PM, イスラム教 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 政治 / 社会、文化 / 軍事