それでは、こうした現在のような状況において、いったいどのように乗り切ってゆけばよいのか、というと、これはかなり大雑把な内容になるのですが、だいたい次のような二つのことが言えます。
まず一つめは、これは特に若い年代には、よくわからないことも多いとは思うのですが、要するに何らかの宗教や思想のようなものを学ぶと、そうした内容が、もう心の中をいっぱいに占めてしまって、いつの間にか、実際の現実の世界の様子がよくわからなくなってきてしまったり、あるいは、そうした宗教や思想の実現によって、どんなに大変な自分自身や社会の状況であったとしても、すべて何もかも、いっぺんに良くしてゆけるような感覚を持つようになってしまいがちなところがあるようなのです。
そして、ここで問題なのは、例えば、普通の人であれば、何らかのことをやろうとしても、うまくいかなかった場合には、自分自身の能力ややり方に問題があるのではないか、というように考えることが多いと思うのですが、ところが何らかの宗教や思想のようなものを強く信じ込んでしまっている場合には、そうは考えずに、「これはすべて相手が悪いからだ」「どんな状況であっても、これは絶対に正しく、自分は間違っていないのだ」などと考えて、たとえ、どんなに大変な状況に陥っていったとしても、それが続けられる限り、ずっと同じような考えややり方で突き進んでしまおうとするようなところがあるようなのです。
それでは、こうした状況を避けるためには、いったいどうすればよいのか、というと、これはわりと単純で、たとえ自分が、どんなに絶対に正しいと考えている宗教や思想のようなものを信じていたとしても、必ず時々、冷静に立ち止まってみて、いったん、そうした自分の信念のような気持ちを置いてみて、その時々の自分自身や周りの人々の状況をしっかり確認し直すようにしてみたり、また、できれば時折、冷静に様々な人々の意見を聞き直すようにして、そのまま同じように物事を進めた方がよいのか、あるいは、何か考え方ややり方を変えた方がよいのか、さらには、いったんやめて、別の方法を探した方がよいのか、などというようなことを、自分自身で、よくよく冷静に考え直してみるようにしたり、また多くの人々の間で話し合ってみるようにして、再度検討し直すような姿勢を持つことが、とても大事になるのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)
2023年12月29日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化