少しお休みしましたが、続きの文章を載せてゆきたいと思います。
三つめは、それでは、こうした世界で生きる人間の状況をもう少し客観的に見た場合、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、だいたい次のようなことが言えます。
まず最初に、そもそもの自然界の中での人間の置かれた状況について、考えてみたいと思うのですが、たいていの自然界の生き物であれば、自然に備わった命の仕組みや本能の力によって、例えば、植物であれば、種が土の上に落ちると、そこに十分な水があり、そして太陽の光も十分に当たるのであれば、自然に発芽して、根や茎や葉を伸ばして、どんどん成長していったり、また動物であれば、わりと生まれた直後から自然に走り回ったり、ジャンプしたり、木に登ったりしながら、葉っぱや木の実を食べたり、他の生き物を襲ったりして、力強く生きてゆくなどというように、元々備わっている命の仕組みや本能の力によって、十分に生きてゆくようなところがあります。
ところが人間の場合は、かなり違っていて、かなり小さいうちは、母親がおっぱいを飲ませてくれたり、父親がいろいろな食べ物を持ってきてくれたりして、いろいろな世話や保護を受けたりできるのですが、その後、数ヶ月も過ぎる頃になると、そうした両親や家族などから、いろいろな言葉や生活の仕方を教えてもらったり、また、それぞれの子供自身も、自分の力で様々な体験を通して、いろいろなことを学んで、身につけてゆかなくてはならないようなところがあるわけです。
Cecye(セスィエ)
2023年2月8日 9:03 PM, おすすめ記事 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 自然、生命