Light Symbol

現在の世界の政治や経済の問題と、今後の展望について Part 15

 それでは、こうした現在の世界の経済体制について、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、だいたい次のような三つのことが言えるのではないか、と思われます。

 

1、今日も世界中の国々の政府や企業や国民などの間で、それぞれの国の企業や国民が、最も経済的に豊かに活動できるように様々な話し合いや調整が行われ続けている

 まず一つめは、現在の世界の大多数の国々の経済運営の方針としては、自由貿易や自由競争を前提として、国全体のより良い経済の状況を目指していることが多いので、たいてい、それぞれの国の政府としては、重要な産業が大きく衰退したり、失業者が増えたりしないように、また、有力な産業がより発展し、新しい有力な産業も成長して、国民の有望な働き先が増えたり、賃金が上がったりするような方向性で、様々な産業を保護したり、誘致したり、育成していったり、また国民の雇用を守ったりしながら、関税などの面で国の輸出入をオープンにしたり、逆に実質的に制限したりするような政策をとっていることが多いようです。

 そうすると、たいてい、どの国においても、現在の世界の自由貿易や自由競争をよしとするような国際的な基調には賛成であるし、また、どの国の国民も、基本的にお店やネットなどに並んでいる商品やサービスの品質がより高く、値段がより安くなることには賛成なのだけれども、その一方で、どの国の国民であっても、自分の国の産業が大きく衰退して、自分達の給料が下がっていったり、さらには、もっとひどくなって、自分達の働き先が、どんどんなくなってゆくような社会の状況は、できるだけ避けたいと考えていることが多いわけです。

 そうすると、たいてい、どの国の政府も、自分の国の企業や国民の経済状況と、自分の国と貿易関係にある国々の企業や国民の経済状況を、いろいろな指標や、実際の状況などとしっかり照らし合わせながら、それぞれの国が、できるだけ自分の国の企業や国民が、あまり大変な状況にならないように、また、できるだけ自分の国の企業や国民が、最も繁栄してゆけるように、それから自分の国と貿易関係にある国の企業や国民も、あまり大変な状況にならないように、そして、できるだけ一緒に繁栄してゆけるような自由貿易や自由競争の枠組みが構築できるように、今日も世界中の国々の政府や企業や国民などの間で、様々な話し合いや調整が行われ続けるような状況になっているのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

 追伸

 なるべく経済の専門用語を使わないように心がけていたのですが、話が多少専門的になってくると、どうしても面倒臭くなって、だんだん世間的によく使われている経済の専門用語は使ってしまいます。

 

Cecye(セスィエ)

2022年11月28日 9:03 PM, おすすめ記事 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 社会、文化 / 経済



«

»

おすすめ記事

過去の記事