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現在、人類が世界の分断や対立を乗り越えてゆくために必要な知恵について Part 22

 少し前の「現在、人類が世界の分断や対立を乗り越えてゆくために必要な知恵について」の文章の続きになります(だいたい、この辺りの文章の続きになります)。

 

 それでは、そうした国の法律は、いったい、どのようにして決めてゆくのか、というと、古代や中世の時代には、その国の王や貴族のような人々が、彼らの都合や、そこに住んでいる人々の利益のために決めてゆくことが多かったのですが、それが近現代に入ると、そうしたごく一握りの人々だけで決めるのではなく、そうした国の中で選挙を行って、最も得票を得た、それぞれの地域の代表のような人々が、様々な専門的な立場の人々の意見も踏まえながら、多くの人々の意見や利害関係や、その後の展望などについて、かなりしっかり話し合った上で、そうした国の法律を作ってゆくようになってゆきました。

 しかし、そうした形で、それぞれの人や、人々の集団が持っている物やお金や土地などの所有権を、きっちり決めてゆく際には、おそらく最初の段階では、様々な混乱や争いのようなことも、たくさんあったのではないか、と思われるのですが、ところが、そうした形で、それぞれの人や、人々の集団の所有権をある程度きっちりさせておかないと、結局、一昔前の時代のように国中のあちこちで闘争や奪い合いが起きるような状況が、なかなか収まらないようなところがあったのです。

 ただ、近現代になると、古代や中世の時代のように「自分で喰えない人間は放っておけばいい」「困ってる人間がいても、どうしようもない」などというような社会の仕組みではなく、国の制度としては、できるだけ一人一人の人が、経済的に自立して生活できるようにしていてほしいけれども、失業や病気などのやむを得ない事情で、そうした経済的に自立した生活ができない場合には、様々な慈善活動や国の支援などによって、最低限の文化的な生活は送れるようにするような社会の仕組みにしていることが多いようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年8月2日 9:03 PM, 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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