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霊的、現代的な観点から見た仏教の教えについて Part 28

※より正確には、大乗系の仏教ではない、主に南アジアや東南アジアの国々で信仰されている上座部仏教では、初期仏教に近い教えや戒律のままの修行が行われているようです。ただ、元々の釈迦の時代の仏教と比べた場合には、その後の歴史の過程で上座部仏教においても、非常に大きな仏像や寺院がたくさん造られたことからも、よくわかるように宗教的な釈迦の位置付けは、歴史の経過と共に遥かに非常に尊く、偉大なものになっていったようです。ですので、そうした歴史の結果、その後の上座部仏教においても、偉大な仏陀の加護や御利益を得るような要素は、かなり大きくなっていったのではないか、と思われます。

 ※元々、釈迦が直接教えを説いていた時代には、釈迦は、それほど強く釈迦自身に依存させるようなことは説いていなかったようです。ところが、その後、仏教が大きく広まり、時代を経てゆくにつれて、仏教に帰依している人々は、まるで神のように神々しい姿で現れる、智慧(ちえ)と慈悲に満ちた釈迦の霊的な存在を、あちこちで何度も見聞きするようになったり、また、そうした釈迦の霊的な存在から様々な霊的なアドバイスや守護を受けたり、さらに時には、様々な霊的な奇跡が起こしてもらうような体験を、たくさん積み重ねていったのではないか、と思われます。やがて、そうした歴史を積み重ねてゆくうちに、だんだん釈迦は、単なる一人の優れた霊的な指導者から、それまでのインドやアジアの神々に代わる(あるいは、匹敵する)、まるで偉大な神のような扱いを受けるようになっていったのではないか、と思われます。

※ですので、そうした歴史の過程で、元々、生前の釈迦自身としては、それほど自分自身を、神のように崇めさせるような立場はとっていなかったにも関わらず、だんだん時代が流れるにつれて、当然、仏教的な特徴は、色濃く残ることにはなったのですが、「釈迦」、あるいは「仏陀(仏)」は、まるで、それ以前の神々のように尊敬され、敬愛され、信仰されるような立場に変わっていったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年10月20日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 仏教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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